...耳馴れたものほど俗受けがする...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...俗受けのする運命判断の類に至るまで...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...徳子がアメリカの田舍を曲馬師のサアカスに加はつて俗受けの鄙(ひな)唄を歌つて踊つた時代をこそ見たいと思ひました...
竹久夢二 「砂がき」
...これが思想家として俗受けする要点にはなっている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...俗受けばかりねらうので...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...殊にその豪傑志士を気取る処は俗受けのする処であってその実その紀行の大欠点である...
正岡子規 「徒歩旅行を読む」
...行くも花かへるも花の中道を咲き散る限り行きかへり見むかくの如き歌はあるいは俗受けよろしかるべくや...
正岡子規 「人々に答ふ」
...売れ行く本は直に俗受けのものと独断して...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...(c)可哀そうに俗受けのしない弁士なのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もっとも半分は俗受け...
山本笑月 「明治世相百話」
...有(あ)り体(てい)に云うと前述の錦絵は日本所産の芸術作品の中でもかなりに俗受け専門の低級浅薄なものであるが...
夢野久作 「能とは何か」
...かくして能の表現は次第次第に写実を脱却して象徴? へ……俗受けを棄てて純真へ……華麗から率直へ……客観から主観へ……最高の芸術的良心の表現へ……透徹した生命の躍動へと進化して行く...
夢野久作 「能とは何か」
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