...それで特殊な宗教を超絶した一般的普遍的の宗教をもってするでなければならぬ...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...自己を超絶したら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...技巧を超絶した凄愴(せいそう)な実感が籠って...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...正にそうした民衆の社会的物質生活を超絶した高みからすることに就いてであった...
戸坂潤 「社会時評」
...超絶した或るものにぞくするのでなければならなかった...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...此日にステパンは平生自分を凌いでゐた人々の上に超絶した僧侶生活に入つたのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...単にいい歌とか悪いとかいう批評を超絶した歌です...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺たちの意志を超絶した睡眠という不可思議極まる状態に陥る...
中島敦 「狼疾記」
...内丹の奥儀には思考を超絶した幽玄思想がある...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...すべての拘泥(こうでい)を超絶したる活気である...
夏目漱石 「虞美人草」
...三四郎の眼前の利害には超絶したなつかしさであった...
夏目漱石 「三四郎」
...作品の美醜の一半は藝術家の意識を超絶した神祕の世界に存してゐる...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...経験を超絶したる...
牧野信一 「半島の果にて」
...カントが先験的というのは経験を超絶したものでなく...
三木清 「哲学入門」
...時代を超絶したような考は持ってもいず...
森鴎外 「百物語」
...母の胎内に居る十箇月の間に一つの想像を超絶した夢を見ている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...有無を超絶した絶対の有である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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