...日(ひび)に「モルヒネ」を服してわずかに痛苦を忘れんとしつつある際においても...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...パビナールもモルヒネも」加納は針にゴカイをつけた...
梅崎春生 「狂い凧」
...実はこの金さんはモルヒネ剤(ざい)の中毒患者ですよ」「ほほう...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...彼女たちは金からモルヒネ剤の供給を断たれたわけだから...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...蒔清からモルヒネを貰ふ日を待つてゐた...
小穴隆一 「二つの繪」
...蒔清がただ一度芥川に渡したモルヒネは...
小穴隆一 「二つの繪」
...年々やめしいのままに鶴(つる)のひな育ちゆくらしあわれ 太るも (元旦(がんたん)試作)モルヒネ アトロモール ナルコポン パントポン パビナアル パンオピン アトロピンプライドとは何だ...
太宰治 「斜陽」
...醫者(いしや)は遂(つひ)に極量(きよくりやう)のモルヒネを注射(ちうしや)して去(さ)つた...
長塚節 「土」
...青酸加里も無ければモルヒネも無い...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...簡単な注射や服用ですむモルヒネ...
萩原朔太郎 「猫町」
...モルヒネ自殺であった...
平林初之輔 「人造人間」
...然るにその医師が劇痛に投ずるに「モルヒネ」をもってするのみならず...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...モルヒネなど与えて臨終(りんじゅう)を安楽(あんらく)にするこそ智なるがごとくなれども...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...余り苦しいからとうとう二度目のモルヒネを飲んだのが三時半であつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...落第した自分がモルヒネか何かの毒藥を飮んで自殺する悲しい有樣を空に描いたり...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...丁度モルヒネだの阿片の中毒と同じで...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...塩酸モルヒネ入りのカプセルと一所に左手に持って...
夢野久作 「笑う唖女」
...阿片やモルヒネと同じように種々(さまざま)な文化の中に紛(まぎ)れこんで輸入されるドイツの売笑婦や...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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