...その貴族的な超然とした態度にかすかな反感が高まりかけていた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...例の超然とした貴族主義の形を取るから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...彼の超然とした態度はたとい外観だけにもせよ...
夏目漱石 「こころ」
...超然とした運命が流れ出てゐるやうに思へる...
林芙美子 「浮雲」
...出て行かなくてはなりませんの」山下氏は超然とした眼つきで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...超然とした眼つきでイヴォンヌさんの眼を見かえすと...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ある種の超然とした誠実さがあるので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...フィリックス・ザリそっくり、平然、超然とした表情、ペルシャ猫みたいな大きな目...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...私達は超然とした調子で...
水野葉舟 「帰途」
...世間から超然とした学識が蓄えられた...
吉川英治 「新書太閤記」
...また玉虫廚子の密陀画が、その線の奇しき律動によって、一種神秘的な、同時に鋭い哀感を起こさせるに対し、右の勢至やその相脇立ちたる観音などの像が、そのなだらかにして朗らかな線の律動により幾分冷ややかに、超然とした、清浄な印象を与えるのは、その根柢にたどって行けば結局は二つの時代精神の相違に帰着し得ると思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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