...梅雨晴れの空の下に起伏してゐる山々の鮮な緑と...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...いくらかアイオワ州の起伏した草原に似た場所へ出た...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...起伏してゐる砂丘の同じ彼方(かなた)に見たのです...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...うねりのように起伏した緑の芝生の上に...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...波濤の如く起伏した連山に雲の湧き立つたさまは...
田山花袋 「日光」
...その奥に波のように起伏した砂漠(さばく)があるらしい...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...起伏した広い地面であると想像すればよろしい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...草のはえた丘陵が起伏して...
直木三十五 「南国太平記」
...峻しい粘土の丘がもつれるように起伏し...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...その山と富士の中間の臺地が私たちの前に限りなく遠くまで起伏してゐるのである...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...そこから連峰までの間にはあまり高くない無数の山々がまだ冬の姿のままで起伏し...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...涯てしもない燃えがらの塊は蜿蜒と起伏してゐる...
原民喜 「廃墟から」
...涯(は)てしもない燃えがらの塊(かたまり)は蜿蜒(えんえん)と起伏している...
原民喜 「廃墟から」
...何しろ同じ家に起伏してゐるんだからな...
牧野信一 「明るく・暗く」
...『エンサイクロペジア・ブリタンニカ』十一版二十四巻にかかる大海蛇譚の原因は海豚(いるか)や海鳥や鮫や海狗や海藻が長く続いて順次起伏して浮き游(およ)ぐを見誤ったか...
南方熊楠 「十二支考」
...纔(わず)かに起伏している村落の廃墟には...
夢野久作 「戦場」
...雜木林を拔けると起伏した牧場があつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...群巒(ぐんらん)重々として幾多起伏している上を圧して...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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