...梅雨晴れの空の下に起伏してゐる山々の鮮な緑と...
芥川龍之介 「軍艦金剛航海記」
...起伏してゐる砂丘の同じ彼方(かなた)に見たのです...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...規則正しく起伏し...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...波のように起伏している広い砂原の端のところに出ていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...その波濤(はとう)のように起伏した皺(しわ)の多い山の麓(ふもと)にあった...
田山花袋 「田舎教師」
...小山の丘陵のごとく起伏して居る間に...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...無窮の人生と宇宙の間にもその波の起伏してゐるのを認める...
田山録弥 「生滅の心理」
...平岡逶(いい)として起伏し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その感情は時に起伏しながらも...
外村繁 「日を愛しむ」
...地面の起伏しているこの都会の中を散歩してると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...草のはえた丘陵が起伏して...
直木三十五 「南国太平記」
...崖が、だんだん低くなり、林が、まばらになり、木が少くなると、草原が、滑かな線をして、起伏してきた...
直木三十五 「南国太平記」
...赤い屋根がごたごた起伏してる向ふ...
仲村渠 「詩と詩集」
...涯てしもない燃えがらの塊は蜿蜒と起伏してゐる...
原民喜 「廃墟から」
...何しろ同じ家に起伏してゐるんだからな...
牧野信一 「明るく・暗く」
...なだらかな丘陵が起伏して...
柳宗悦 「民藝四十年」
...人間の心の内に起伏し流動する思想ほど自由なものはありません...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...いま自分の登って来た様な雑木山が海岸沿(かいがんぞい)に幾つとなく起伏しながら連っている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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