...何しろこの連中のモットオは『野菜をしてことごとく赤茄子(あかなす)たらしめよ...
芥川龍之介 「不思議な島」
...(明治四十年十一月十六日『東京朝日新聞』)三十九赤茄子(トマト)の伝来洋食に用いるトマトの来歴を調べた人の説によると...
寺田寅彦 「話の種」
...もちろんこの代理になる赤茄子の考が先方の頭のなかになくては駄目で...
夏目漱石 「創作家の態度」
...例えば(前の例で説明して見ますと)(かき)は赤茄子(あかなす)のごとしと云うと無論 simile を内職の内職くらいにしておりますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...と赤茄子の例はもっとも簡単なものでありますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...上等のコロッケには先日お習いになった赤茄子(あかなす)ソースの上等をかけます」広海子爵「そんなコロッケはとても料理屋で食べられませんね」と初めて家庭料理の貴(たっと)きを知りぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...毎度お話に出るマイナイソースを少し固く拵えてパンへ塗って生の赤茄子へ沸湯(にえゆ)をかけて丸のまま皮を剥(む)いて薄く切ってパンの間へ挟んで小さく切ります...
村井弦斎 「食道楽」
...赤茄子は畠へ作ると沢山出来ますが食べ馴れない人は知らないで珍重しません...
村井弦斎 「食道楽」
...四本も植えておくと使い切れないほど沢山出来て何のお料理にも大概赤茄子の味は少しずつ入ります...
村井弦斎 「食道楽」
...兄が川へ釣りに参ります時赤茄子のサンドウィッチを拵(こしら)えて遣(や)りますと一番結構だと申します...
村井弦斎 「食道楽」
...御飯の副食物(おかず)にはマイナイスソースで和(あ)えた赤茄子とチサ菜(な)のサラダでも出して御覧なさいまし...
村井弦斎 「食道楽」
...これが手軽な赤茄子スープで赤茄子が三斤十八銭と見れば外の物が十二銭位かかりますから三十銭位で出来ますね...
村井弦斎 「食道楽」
...別にバター一杯にてメリケン粉をいため赤茄子大匙五杯...
村井弦斎 「食道楽」
...第六赤茄子(あかなす)ソースのペラオ飯は大層結構なものですが先ずバター大匙一杯でメリケン粉大匙一杯を黒くなるまでいためて牛か鳥のスープを一合と壜詰(びんづめ)のトマトソースを二合即ち合せて三合の汁を注(さ)して塩胡椒で味をつけます...
村井弦斎 「食道楽」
...生の赤茄子のない時には壜詰のトマトソースを同じ分量で加えますが味は生の物に及びません...
村井弦斎 「食道楽」
...第二十七赤茄子(あかなす)サンドイッチは赤茄子へ熱湯をかけて皮を剥(む)いて薄く切ります...
村井弦斎 「食道楽」
...マカロニと赤茄子(あかなす)とを共に料理すれば味よし...
村井弦斎 「食道楽」
...葡萄酒を加うる時赤茄子のソースを交ぜれば味一層よし...
村井弦斎 「食道楽」
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