...赤茄子(あかなす)...
芥川龍之介 「不思議な島」
...例えば(かき)を見た事のない西洋人にを説明するよりも赤茄子(あかなす)のようだと話す方が早解りがするようなものであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...西洋の野菜で赤茄子ほど調法なものはありません...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋料理に赤茄子を使うのはちょうど日本料理に鰹節(かつおぶし)や昆布(こんぶ)を使うようなもので大概なソースは赤茄子で味をつけます...
村井弦斎 「食道楽」
...日本の茄子は生で食べられませんが赤茄子は生で食べるのが一番美味(おいし)いので...
村井弦斎 「食道楽」
...暑い時分山へ登る時菓物(くだもの)の代りに赤茄子と塩を少し持って行って喉(のど)が渇いたら谷間の清水へ暫く漬けて冷たくして...
村井弦斎 「食道楽」
...赤茄子の料理は随分色々伺いましたがまだ外(ほか)にございますか」お登和嬢「赤茄子のシチューと申すのは湯をかけて指で皮を剥(む)いて二つに切って種を絞り出して赤茄子が五つならばバター大匙一杯と塩胡椒とを混ぜて弱い火で二十分間煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...先日もイチボの徳用料理をお教え申しましたがイチボより廉い肉で一斤十八銭即ち二斤買っても三十六銭より出ない肉で美味しい料理が出来ますよ」○赤茄子のジャムを長く貯うる法は...
村井弦斎 「食道楽」
...またそれより取りしシロップへゼラチンを一合に付き二枚の割合に入れ煮て型に入れて冷せば赤茄子の羊かんとなるなり...
村井弦斎 「食道楽」
...赤茄子とマイナイスで三十五銭...
村井弦斎 「食道楽」
...赤茄子のよく熟したのを三斤ばかり買ってそのまま皮も剥(む)かずに二つに切って種を絞り取って水を入れずに赤茄子ばかり鍋へ入れて弱い火で四十分間煮ます...
村井弦斎 「食道楽」
...御存知のマイナイスソースで和(あ)えて生の赤茄子へ詰めてそのまま出してもようございます...
村井弦斎 「食道楽」
...これも上等にすると赤茄子(あかなす)ソースかアンチョビソースを掛けて出します...
村井弦斎 「食道楽」
...第十九 パンと赤茄子(あかなす)のシチュー赤茄子の皮を剥(む)いて種を取って二つに切ったものを一斤ならば大匙一杯のバターと塩胡椒を加えて弱い火で三十分間煮た処へパンの中身ばかりを手で揉(も)み入れて出します...
村井弦斎 「食道楽」
...パンへは両面ともにバターと塩胡椒の煉ったものを塗って赤茄子を挟みます...
村井弦斎 「食道楽」
...マカロニと赤茄子(あかなす)とを共に料理すれば味よし...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋には赤茄子をマカロニの附物という...
村井弦斎 「食道楽」
...葡萄酒を加うる時赤茄子のソースを交ぜれば味一層よし...
村井弦斎 「食道楽」
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