...赤禿の山の裾に支那のランプ屋だの酒桟(チュザン)だのがごみごみ店を出した景色は軽井沢よりも一層下等である...
芥川龍之介 「長江游記」
...その麓まで昨年の水害の跡――赤禿げの山腹――白びかりの砂地――今年のまたの出水――それをまだ湛へてゐて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...島根県のある赤禿げ山の顛(いただ)きだった...
海野十三 「空中墳墓」
...高田は赤禿の鬘(かづら)をすつぽりと冠(かぶ)つたばかしの頭を強く揮(ふ)つた...
薄田泣菫 「茶話」
...絶えて久しい赤禿(あかはげ)の駒が岳が忽眼前に躍(おど)り出た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...絶えて久しい赤禿の駒が岳が忽眼前に躍り出た...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...赤禿(は)げの前額(ひたえ)の湯げも立ち上らんとするを...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
......
中島敦 「河馬」
...赤禿の、まばら髯の、爛目のおやぢの佛頂面と、お河童の女の子の青んぶくれの顏を思ひ出して、其のぶかぶかの靴の踵で踏躪つてやり度かつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...草藪の間や砂山の赤禿た上をよぢ登つて...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...そんなこと言われる覚えはねえや! もともとこんな女(あま)におっ惚れた俺でもあるめえしさ……とにかく今になっちゃあこんな赤禿げだらけの猫婆ァの面よか...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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