...賽の河原から高倉の裾を廻るころ...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...・朝戸あけるより親燕・こゝもそこもどくだみの花ざかり・水田たゝへようとするかきつばたのかげ・梅雨晴れの山がちゞまり青田がかさなり・つゝましくこゝにも咲いてげんのしようこ□・お寺まで一すぢのみち踏みしめた・うまい水の流れるところ花うつぎ・山薊いちりんの風がでた・水のほとり石をつみかさねては(賽の河原)霽れて暑い石仏ならんでおはす夏草おしわけてくるバスで昨日も今日もまたサケナシデー...
種田山頭火 「行乞記」
...此世は賽の河原である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...皆賽の河原の子供である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...賽の河原は堪(た)えられる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...賽の河原や地蔵様の話を始終聞かしてくれた...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...この世は賽の河原である...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...皆賽の河原の子供である...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...賽の河原は堪えられる...
徳冨蘆花 「地蔵尊」
...胎内で母親に苦労をかけながら恩を報いずに死んだため塔をたてて罪の償ひをしようと淋しい賽の河原にとぼとぼと石を積んでるのを鬼がきては鉄棒(かなぼう)でつきこはしてひどいめにあはせる...
中勘助 「銀の匙」
...こういういわば賽の河原のようなことを...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...◇湯揉みやはじまる湯長(ゆちやう)さんの音頭音頭はづまにや湯が揉めぬ◇賽の河原ですまぬと思たが石の地蔵さま撫ぜてみた◇氷谷かよ夏でも寒い岩の中から風がわく私は草津温泉を立つて...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...賽の河原と名のつく焼石原を踏んだ...
別所梅之助 「石を積む」
...いや賽の河原は、海べにもある...
別所梅之助 「石を積む」
...私には賽の河原の歌となって...
横光利一 「欧洲紀行」
...賽の河原というところだね...
横光利一 「旅愁」
...賽の河原は中々長い...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...劍が峰を左手に仰いで池の岸から賽の河原といふ所を通る...
吉江喬松 「山岳美觀」
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