...作品を鑑賞する我我の心の中にあるものであります...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...自分はその桜花爛漫(らんまん)を落ちついた気持で鑑賞することが出来なくなってしまうのである...
太宰治 「惜別」
...惜しいことには歩いて観賞することが出来なかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...自分がベルリンへ行って実地に臨むよりもこうした映画で鑑賞する方が十倍も百倍も面白いのではないかということであった...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...文学というものはどのように鑑賞するものなのでございましょう...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...鑑賞するものは奴隷所有者であったのである...
中井正一 「美学入門」
...この点において北斎は寔(まこと)に泰西人の激賞するが如く不覊自由(ふきじゆう)なる独立の画家たりしといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...京都に遊んでよく山水殿堂の美を賞するものはおのづから脂粉の氣に親しまざるを得ないであらう...
永井荷風 「十年振」
...明治四十一年に帰朝した当時浮世絵を鑑賞する人はなお稀であった...
永井荷風 「正宗谷崎両氏の批評に答う」
...駒井が推賞すると...
中里介山 「大菩薩峠」
...観賞するのをたのしみとしている...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...しかし之を鑑賞する上からいふとその数の多い事が甚しく妨げとなつて...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...山桜夢の隣りに建てられし真白き家の心地こそすれ作者は自ら白桜院の院号を選んだだけに桜を賞すること常人に過ぎ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...吾々はたゞこれを気紛れに鑑賞することしかできないわけである...
平林初之輔 「文学方法論」
...夜景綺麗(きれい)なれば素人の劇賞する句なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...特にこれを賞するは美を解せざるがためなり...
正岡子規 「俳句の初歩」
...芸術として鑑賞するのが何よりの主眼であったのである...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...しかし私は感傷によって何を鑑賞するのであろうか...
三木清 「人生論ノート」
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