...作品を鑑賞する我我の心の中にあるものであります...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...そうなつたあかつき一般の家庭においていながら映画を観賞する風景を想像することは楽しいというよりもむしろ少々そらおそろしい感じをさえ伴う...
伊丹万作 「映画の普及力とは」
...寒月の画を鑑賞するものは更に椿岳に遡(さかのぼ)るべきである...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...熱狂的に嘆賞するにもかかわらず...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...」「すると芸術を翫賞するのには...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...山口まで歩いた、途中、湯田競馬見物、一競馬見たら嫌になつた、そこには我慾が右徃左徃してゐるばかりだ、馬券がとぶばかりだ、馬を鑑賞する、いや、賭そのものを味ふことすらないのだ、勝負事の卑しい醜い一面しかないのだ...
種田山頭火 「其中日記」
...人間を自然として鑑賞する境地に立つてうたはなければならない...
種田山頭火 「其中日記」
...夫が普遍的・全般的な体系の一環をなすとかいうことにばかりあるのではない(ヴェラはそう云ってヘーゲルを推賞する)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...文学というものはどのように鑑賞するものなのでございましょう...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...この点において北斎は寔(まこと)に泰西人の激賞するが如く不覊自由(ふきじゆう)なる独立の画家たりしといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...且つ授賞することになつている...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...この遠近(をちこち)を嘆賞するもないもんだなぞ...
中原中也 「その一週間」
...前掲の「妹が垣根」や「白梅や」等の句と対比して鑑賞する時...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...真面目に鑑賞する気にはなれない...
久生十蘭 「肌色の月」
...近ごろの源氏は書道といってもことに仮名の字を鑑賞することに熱中して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...幕府は躋寿館に書を講ずるがために賞するので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたしはそれらの美を鑑賞する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ます」と安芸は嘆賞するように...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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