...我々は文芸上の作品を鑑賞する為にも畢竟(ひつきやう)我々自身の上に立ち戻つて来なければなりません...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...これでは或る一部分の人しか鑑賞することができない...
内山完造 「魯迅さん」
...近いうちにはこの花をも賞することがあるのでしょう...
大杉栄 「獄中消息」
...悪戯(いたづら)なお公家さんも手を拍つて嘆賞するよりほかに仕方がなかつた...
薄田泣菫 「器用な言葉の洒落」
...神の悦(よろこ)び賞するところだと信じます...
太宰治 「新ハムレット」
...製鉄所の煙突と煤煙とを鑑賞する...
種田山頭火 「其中日記」
...慾を云へば武藏野の秋を十二分に觀賞する爲には未だ少し時候が早過ぎて...
寺田寅彦 「伊香保」
...また晩秋の黄葉(こうよう)を賞するに適している...
永井荷風 「日和下駄」
...世間の人も私の曲を鑑賞するようになった」と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...常に俳句を形態上のレトリックでのみ皮相な手法的技巧観で鑑賞するため...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...味を賞する餘裕もなかつた...
濱田耕作 「異國さかな雜談」
...かつ陳腐なる理窟なるが故にこれを賞する者にして...
正岡子規 「俳句の初歩」
...芸術として鑑賞するのが何よりの主眼であったのである...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...大騒ぎをして鑑賞するのはまだ本物じゃないんだ...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...清い渓流の岸で古いサイダーを賞することができるなら...
柳田国男 「雪国の春」
...あの高士があれほどに激賞するからには...
吉川英治 「三国志」
...(敷衍(ふえん)するを要す)海を観賞する方法は人によって違う...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...我々はそれを芸術として鑑賞するに堪えない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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