...文芸上の作品を鑑賞する為には文芸的素質がなければなりません...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...では何を鑑賞すれば好いか? わたしは古来の傑作を鑑賞するのに限ると思ひます...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...從つてその藝術品は客觀的にも(翫賞する者にも)亦藝術品としての意義を有する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...そうなつたあかつき一般の家庭においていながら映画を観賞する風景を想像することは楽しいというよりもむしろ少々そらおそろしい感じをさえ伴う...
伊丹万作 「映画の普及力とは」
...悪戯(いたづら)なお公家さんも手を拍つて嘆賞するよりほかに仕方がなかつた...
薄田泣菫 「器用な言葉の洒落」
...惜しいことには歩いて観賞することが出来なかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...朝景色のよろしさを心ゆくまで観賞する...
種田山頭火 「其中日記」
...推賞する方の投票だと「運動」が横行して結果は無意味に終るにきまっているが...
寺田寅彦 「異質触媒作用」
...」自分は同行者の温順な謙譲な人柄からその人がベデカの権威に絶対的に服従してベデカを通しての宮園のみを鑑賞する態度を感心もしまた歯がゆくも思った...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...文学というものはどのように鑑賞するものなのでございましょう...
豊島与志雄 「一つの愛情」
...この点において北斎は寔(まこと)に泰西人の激賞するが如く不覊自由(ふきじゆう)なる独立の画家たりしといふべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...また晩秋の黄葉(こうよう)を賞するに適している...
永井荷風 「日和下駄」
...鑑賞することはできるが...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...対面の女神を鑑賞するのみだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...これを賞するは今より見て殆(ほとん)ど不思議なるが如くなれども...
正岡子規 「俳句の初歩」
...これを賞することなほ真梅におけるが如し...
正岡子規 「病牀譫語」
...幕府は躋寿館に書を講ずるがために賞するので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...寺か社でなければ庭前にこれを賞する風はなかったが...
柳田国男 「雪国の春」
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