...「案内賃下さい」と...
上村松園 「中支遊記」
...一晩でも家賃といふものを出さずには寝られない...
田山花袋 「朝」
...車賃は標準が拾錢であつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...この建築費の外にスチールサッシュ 一八〇〇円山の崩し賃 七〇〇円昼間電気設備 八〇〇円昼間電気位は来ていると私は思っていた...
直木三十五 「死までを語る」
...その仲間が自ら称して道楽寺の本山という木賃宿(きちんやど)...
中里介山 「大菩薩峠」
...第一夜が窓のない木賃宿というのも少し凝り過ぎているが...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...「どうした、八、大層元気じゃないか」「元気なわけで、親分に言いつけられた仕事が、とんとん拍子に運びましたよ」「猿曳きが見付かったのか」「見付かりましたよ、根津宮永町の、木賃宿、――名前だけは優しいが、恐ろしく汚い『梅の家』に泊っている、信吉という信州者で」「猿の毛を比べて見たのか」「まだ其処までは行きませんよ――うっかり正面から名乗って出て、逃げられでもすると大変だから、親分の知恵を借りてからにしようと思いましてね」「どんな男だえ、その猿回しは?」「三十前後の小意気な男で、信州者とは見られませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みんな嘘っぱちばかりの世界だった甲州行きの終列車が頭の上を走ってゆく百貨店(マーケット)の屋上のように寥々(りょうりょう)とした全生活を振り捨てて私は木賃宿の蒲団に静脈を延ばしている列車にフンサイされた死骸を私は他人のように抱きしめてみた真夜中に煤けた障子を明けるとこんなところにも空があって月がおどけていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...入居した当初一二〇〇フランの賃貸料を払っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...附近全体に高い労賃と職業を与えた...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この頃貸家払底で家賃も上って来ているので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「金は東京から来る汽車賃に皆使ってしまったのです...
森鴎外 「二人の友」
...借家を建てれば家賃は制限される様なうるさい世の中だから...
山本宣治 「婦人雑誌と猫」
...木賃を泊りあるいているうち...
吉川英治 「大岡越前」
...「駄賃はいらぬほどに...
吉川英治 「親鸞」
...愚堂が、木賃に泊れば、武蔵は木賃の軒端に寝た...
吉川英治 「宮本武蔵」
...労賃が価格を左右すると主張する者にあっては...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...(八三)もし労賃に対する租税の結果が...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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