例文・使い方一覧でみる「貼」の意味

...あの猿沢佐介の背中に貼りついているのではないか？仲人をして貰った関係上...
梅崎春生「Ｓの背中」

...紙風船の肛門を貼ってゆくのであった... 紙風船の肛門を貼ってゆくのであったの読み方
海野十三「柿色の紙風船」

...赤き紙片ひら／＼貼りつけられたり... 赤き紙片ひら／＼貼りつけられたりの読み方
大町桂月「飛鳥山遠足」

...赤い西洋紙を杉箸へ貼つた小さい旗を... 赤い西洋紙を杉箸へ貼つた小さい旗をの読み方
鈴木三重吉「桑の実」

...そのなかでも Claridge の館表（ステッカア）だけを一枚貼った深紅の女持ち帽子箱と... そのなかでも Claridge の館表だけを一枚貼った深紅の女持ち帽子箱との読み方
谷譲次「踊る地平線」

...」という貼紙を、甚七の隠れ家（が）でみた時、上の弟はじろりとお俊をみた... 」という貼紙を、甚七の隠れ家でみた時、上の弟はじろりとお俊をみたの読み方
直木三十五「新訂雲母阪」

...書斎へ行って壁に貼（は）りつけてある時間表を見て来て上げましょうか」と云った... 書斎へ行って壁に貼りつけてある時間表を見て来て上げましょうか」と云ったの読み方
夏目漱石「行人」

...唄の出来ないところへ貼（は）りつける細かい紙を刻んだり... 唄の出来ないところへ貼りつける細かい紙を刻んだりの読み方
長谷川時雨「テンコツさん一家」

...おや、貼札して曰く、閉店する旨... おや、貼札して曰く、閉店する旨の読み方
古川緑波「古川ロッパ昭和日記」

...傘に貼られた紙を破つて来て利用するのが普通であるが... 傘に貼られた紙を破つて来て利用するのが普通であるがの読み方
北條民雄「癩院記録」

...壁に貼つて日ごとに観た人である... 壁に貼つて日ごとに観た人であるの読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...襖（ふすま）や屏風（びょうぶ）の裏打などに蓑の如く紙を重ねて貼るをいう... 襖や屏風の裏打などに蓑の如く紙を重ねて貼るをいうの読み方
柳宗悦「蓑のこと」

...羽左衛門と一緒に寝られて――って女房が来ていうんだ」妙布の貼り工合が変わっていらしたから...
山崎富栄「雨の玉川心中」

...あけた戸口へ貼（は）り着くように寄って来た... あけた戸口へ貼り着くように寄って来たの読み方
山本周五郎「めおと蝶」

...当選者の氏名なぞをその往来に貼り出して... 当選者の氏名なぞをその往来に貼り出しての読み方
夢野久作「街頭から見た新東京の裏面」

...それは貼（は）るそばから... それは貼るそばからの読み方
吉川英治「日本名婦伝」

...女中どもの通う杉戸へ貼っておいた――ふる雪がおしろいならば手にためて小督が顔にぬりたくぞあるとな...
吉川英治「梅里先生行状記」

...壁に貼られた写真の高さにつれて... 壁に貼られた写真の高さにつれての読み方
蘭郁二郎「魔像」

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