...駿河以東十余ヶ国の山野は、野州の双虎と称せられたる小山足利の両雄、白河の御館と尊まれたる越後の城氏、慓悍、梟勁を以て知られたる甲斐源氏の一党、はた、下総に竜蟠せる千葉氏の如き、幾多の豪族を其中に擁したりと雖も、覇を天下に称ふるものは、僅に、所謂、周東、周西、伊南、伊北、庁南、庁北の健児を糾合して八州に雄視する、上総の覇王上総介氏と、十七万騎の貫主、北奥の蒼竜、雄名海内を風摩せる藤原秀衡との両氏あるのみ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...法隆寺貫主の坐像などが記憶にのこっている...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...法隆寺貫主には父の宅でお目にかかり...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...貫主のような清浄な...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...一月寺の貫主(かんす)は年のうち大抵...
中里介山 「大菩薩峠」
...貫主も一目も二目も置くことがあります...
中里介山 「大菩薩峠」
...代々の貫主が枢機にあずかっていた...
久生十蘭 「新西遊記」
...五世貫主は政教を統一して大僧正と国王を兼ねる事実上の法皇(ダライラマ)第一世となり...
久生十蘭 「新西遊記」
...貫主僧正が御弟子さんなので屡遊ばれ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...この作者はホントは終始一貫主人公小畑耕二の視点に立って(小畑を「私」として)書きたく思ったか...
三好十郎 「恐怖の季節」
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