...彼は貪慾な人間だ...
...貪慾に駆られて大金を失うこともある...
...貪慾心を抑えるのは難しい...
...彼女は貪慾な関心を持っている...
...貪慾に従って行動すると、後悔することが多い...
...云つた事は嘘だとは思はないが僕はまだまだ貪慾に貯め込まなければならない時機なのに...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...貪慾(どんよく)のこころをうち破って...
高神覚昇 「般若心経講義」
...然れども内は貪慾(どんよく)と放縦とにて満つるなり...
太宰治 「駈込み訴え」
...その魂は貪慾(どんよく)であって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...貪慾(どんよく)飽くなきの徒なり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貪慾(どんよく)...
中勘助 「結婚」
...それほど貪慾の罪を造っていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...一寸した細工の上の無精と一寸した貪慾とに過ぎなかったのだ...
中島敦 「南島譚」
...貪慾に感覚を任かしていたのだったが...
久生十蘭 「虹の橋」
...」「私の父が慾深い貪慾な人間だつた事もきゝましたか?」「そんなことも薄々(うす/\)は存じてをります...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...槇はひどい空腹者の貪慾さをもつて彼女を欲しがつてゐた...
堀辰雄 「不器用な天使」
...或る貪慾な山犬が一日山を驅けて居る時に...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...貪慾瞋恚愚痴大ならず...
南方熊楠 「十二支考」
...まがうかたなきプロレタリア性によって貪慾にかかる階級的実践の成果を芸術的概括にまで高め...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...だが近代での工藝の堕落が富者の貪慾(どんよく)に起因している事実を否定できるか...
柳宗悦 「工藝の道」
...吝嗇(りんしょく)・貪慾ないしは幸運によって...
柳田国男 「家の話」
...唇のまわりに貪慾(どんよく)そうな微笑をうかべた...
山本周五郎 「追いついた夢」
...豊かなる「物」と貪慾(どんよく)な精神とが...
吉川英治 「新書太閤記」
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