...彼は貪慾な人間だ...
...貪慾に駆られて大金を失うこともある...
...貪慾心を抑えるのは難しい...
...彼女は貪慾な関心を持っている...
...貪慾に従って行動すると、後悔することが多い...
...うつとりしたやうな貪慾な顏をして...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...貪慾(どんよく)...
太宰治 「女の決闘」
...貪慾そうな彼の口から出るばかにやさしい細い声が...
豊島与志雄 「死の前後」
...その魂は貪慾(どんよく)であって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼らは恐ろしく貪慾(どんよく)である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...貪慾な後家の金貸婆が不当に儲けたように...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...貪慾な傲慢なものなのだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...どんなに貪慾な人間でも...
平林初之輔 「犠牲者」
...しかし、一方にはまた、プルウストの強情、要求しそしてそれを手に入れるための彼の手腕、彼の貪慾、「彼の宿命のごとく思はれる受動的なるものを何か能動的なるものに變へんとする」努力、外貌に對する不信任、最初差し出されたものよりもつと堅固なる何物かを捉まへんとする欲求、眞理への熱情、があるのである...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...或る貪慾な山犬が一日山を驅けて居る時に...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...ゴドウィンの著『研究者』の中に収められた『貪慾と浪費』なる論文について...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...しかしゴドウィン氏の云う貪慾な人間というのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...前述驢様の長耳を持ったフリギア王ミダスは貪慾で自分の糞を金に変えたと伝えられ...
南方熊楠 「十二支考」
...近代資本主義の国家として生産上の立おくれを急速にとり返そうとする貪慾な資本家...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...あまり貪慾(どんよく)だから一部分は遠慮することにした...
柳田国男 「海上の道」
...金錢にも一ばい貪慾であるべきはずのやうに思はれてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...金、虚名、貪慾、無節操、乱倫、阿諛(あゆ)、奸争(かんそう)、佞策(ねいさく)、何でも、利にしたがって、嗅覚の漁(あさ)りに奔(はし)り、ばかばかしい人間の理想などというものを、極端にまで、軽蔑(けいべつ)し合った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...私の十七日かゝつたのは例の貪慾癖(どんよくへき)と...
若山牧水 「樹木とその葉」
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