...なお労働問題の根柢的解決は自分らの手で成就さるべきものだとの覚悟を持っていないではない...
有島武郎 「宣言一つ」
...義雄の一本立ちのをののきはそのまま斯う自分の内部の覺悟となり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一週間以内に必ずどろぼうが見舞うものと覚悟をするがいい...
太宰治 「春の盗賊」
...それぐらゐの覚悟を持つてゐなければ...
種田山頭火 「其中日記」
...たうとう行き暮れてしまつた、泊めてくれるところがない、ままよ今までの贅沢を償ふ意味でも野宿しよう、といふ覚悟で、とぼ/\峠を登つて行くと、ルンペン君に出逢つた、彼も宿がなくて困つてゐるといふ、よく見ると、伊豆で同宿したことのある顔だ、それではいつしよに泊らうといふので、峠の中腹で百姓家――そこには三軒しかない家の一軒――に無理矢理に頼んで泊めて貰つた...
種田山頭火 「旅日記」
...数学は理性や悟性からアプリオリに由来すると考えて...
戸坂潤 「辞典」
...之から免れるには理性乃至悟性を如何に適切に使用すべきであるかを研究するのが...
戸坂潤 「辞典」
...覚悟が既に出来上っていたのだ...
豊島与志雄 「紫の壜」
...間違いましたと言いなさい」ジェシは覚悟を決めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...一族のプライドなんて恥だと悟るでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...悟空はいつの間にか目前の目的を忘れてゐたかのやうに...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...ふと悟空は「何だ...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...また旧文字を捨て新文字を用うる際に非常の不便と反抗とを生ずる事を覚悟せざるべからず...
正岡子規 「病牀譫語」
...はじめから覚悟の上じゃ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...責任を負う覚悟があっていうべきだ...
横光利一 「夜の靴」
...おれはもう悟ツてゐるなんて...
吉川英治 「折々の記」
...お訴えしてみる覚悟ぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...唐の禄山(ろくさん)旧主先皇の政(まつり)にもしたがわず楽しみを極め諫(いさ)めをも思い入れず天下の乱れをも悟らずして民の愁(うれ)いも知らざりしかばみな久しからずして亡(ぼう)じにし者どもなり近く本朝を慮(おもんぱか)るに……峰阿弥の顔は怪異にさえ見えてきた...
吉川英治 「親鸞」
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