...わが身の情なさをしみじみ悟らされるばかりで...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...この者と同じ運命をたどることを覚悟せよ」ケンがミイラの首の下に書いてあるスペイン語を英語になおして説明して...
海野十三 「恐竜島」
...間違っていたことをつくづくと悟った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「今年の抱負」
...無論反対する以上はその覚悟だから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私たち夫婦はもうその覚悟でいたのだが...
壺井栄 「一つ身の着物」
...その前にひれ伏してもよいくらいの覚悟でおります...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...――それをわたしは悟らなかったのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...(月丸様も、お話を、お聞きなされた上は、出奔の覚悟を、なさって下さったであろう...
直木三十五 「南国太平記」
...しばらく悟浄(ごじょう)のほうを見ていたが...
中島敦 「悟浄出世」
...悟浄は、熟睡のあとのさっぱりした気持で起上がった...
中島敦 「悟浄出世」
...これ位の覚悟がなくては吾々の祖先の持っていた意識を理解することが出来ない位現在の吾々の物の考え方が変っているのではないかとも考えられる...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...けれども白い着物を着ている女は余の心を善(よ)く悟った...
夏目漱石 「思い出す事など」
...あいつらに殺られる覚悟で指揮をとるか...
久生十蘭 「ノア」
...直ぐにそのまま自国民の不幸と変化して襲いかかって来るようになっております実情をハッキリと各国民に悟らせまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...争覇(そうは)の敵の驕(おご)りに屈(くっ)する覚悟のもとでなければならない...
吉川英治 「私本太平記」
...お覚悟を願っておきたいものでございます...
吉川英治 「新書太閤記」
...覚悟もしている人々にしても...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...この悟りのゆえに「貧」を説く心が我々においてよりも一層よく理解せられているとは思えない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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