...何時(いつ)か良人(りょうじん)が余の心の深底(しんてい)を悟らん時もありぬべし...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...覚悟せよ」「なにを」伊右衛門は与茂七を斬り伏せようとした...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...神が私に悟性よりもいっそう広く及ぶところの意志を与えたということを訴うべき理由を有しない...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私は突然、それまでぼんやり垣間見(かいまみ)てるにすぎなかった事を、決定的な瞬間がきてるという事を、自分の判決を聞くために自分は出て来てるという事を、はっきり悟った...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...御霊感によって確然とお悟りになり...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうしても夢でないと悟らねばならなかつた時...
中島敦 「山月記」
...女(をんな)は研桶(とぎをけ)と唄(うた)との二つの聲(こゑ)が錯綜(さくそう)しつゝある間(あひだ)にも木陰(こかげ)に佇(たゝず)む男(をとこ)のけはひを悟(さと)る程(ほど)耳(みゝ)の神經(しんけい)が興奮(こうふん)して居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...悟りを開き丹を結ぶよすがを得るという意味である...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...この悟りが彼等を最も恐ろしい断末魔の苦しみに対しても冷淡にしてしまうのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...悟空の空想が如何に低い範囲で渦巻いてゐたかは悟空自身にも直ぐに解つた...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...アメリカへ渡るといふ覺悟を持たせられてゐて...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...我々の悟性の空虚な力弱い妄想に従わせようとする...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして、我々の悟性の最も確実な・最も幸福な・状態は、結局悟性が、自らを平静に・真直に・曲げずに・動揺なしに・維持する状態であろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あなたは私に不貞をなさらないお覺悟でゐて下さるなら...
横光利一 「悲しみの代價」
...一命はかえりみぬ覚悟ですが...
吉川英治 「三国志」
...争覇(そうは)の敵の驕(おご)りに屈(くっ)する覚悟のもとでなければならない...
吉川英治 「私本太平記」
...お米はこう覚悟をして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こう賢明に悟られたのではございますまいか」「――博奕だと」伝七郎の眼がキラとむつかしく光ったので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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