...おとなしい美津に負け嫌いの松の悪口(あっこう)を聞かせるのが...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...負け嫌いの意地(いじ)ッ張(ぱり)がこんな処に現われるので...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...十 椿岳の畸行作さんの家内太夫入門・東京で初めてのピヤノ弾奏者・椿岳名誉の琵琶・山門生活とお堂守・浅草の畸人の一群・椿岳の着物・椿岳の住居・天狗部屋・女道楽・明治初年の廃頽的空気負け嫌いの椿岳は若い時から誰でも呑(の)んで掛って人を人臭いとも思わなかった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...ドッチも鼻梁(はなっぱり)の強い負け嫌いの天狗同志だから衝突するのは無理はない...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...二葉亭は極めて狷介な負け嫌いであると同時にまた極めて謙遜(けんそん)であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...一体が負け嫌いの病気に勝つ方で...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...同時に頗る負け嫌いであった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...負け嫌いの甚(はなは)だしいは...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...一端口外した自家意中の計画をさえも容易に放擲(ほうてき)して少しも惜(おし)まなかったのはちょっと類の少ない負け嫌いであった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...謙遜なくせに頗る負け嫌いであった人...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...しかもこれが互に負け嫌いな居士と古白君との永久の別離であったのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...彼女に特有な負け嫌いな精神が強く働らかなかったなら...
夏目漱石 「明暗」
...お関は負け嫌いで小さい内からかなり身巧者に働いた代り何か気に入らないと...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...土地を愛する人たちの負け嫌いが元でありました...
柳田國男 「日本の伝説」
...ただ負け嫌いなために...
山本周五郎 「日本婦道記」
...口惜しくってお気の毒でじれったいのよ」「わたくしが冷たい情のない女ですって」「おまけに高慢で負け嫌いで見栄坊で理屈屋よ」かよは烈しくまくしたてた...
山本周五郎 「風流太平記」
...――高慢で見栄坊で負け嫌い...
山本周五郎 「風流太平記」
...感情家で負け嫌いなところから...
吉川英治 「親鸞」
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