...その世道人心に害あるの事実は認めざる能はず...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...凡そ世道人心に害あること...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ここにおいて余はその多少世道人心を裨益(ひえき)することもあるを信じ...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...あるいは世道人心の敗頽に対して種々の救治策を試みて...
丘浅次郎 「教育と迷信」
...世道人心が多少混乱の状態にあるは止むを得ぬと説く人もあるが...
丘浅次郎 「人類の将来」
...若し眞に世道人心の爲に計らむと欲せば...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...狂ったピアノのように狂っている世道人心を調律する偉大な調律師は現われてくれないものであろうか...
寺田寅彦 「備忘録」
...また昭和七年夏刊行の新詩集『アジアに叫ぶ』の序の中に『今日思潮の渦卷き流るる中に唯物論及び之を基とする議論が猖獗であるのは西歐の物質的文明瓦解史上の當然の數かも知れぬが世道人心の上に最も有害のものは是である...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...ブルジョア的有力者の馬鹿息子が中等以上の教育を受け得ないのは世道人心を害するとでも云うのであろうか...
戸坂潤 「社会時評」
...世道人心のために我が意を得たりとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...始めて文芸が世道人心に至大の関係があるのを悟るのであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...あえて世道人心を裨益(ひえき)しようなどという...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...九まで世道人心に関係あれば善し...
正岡子規 「人々に答ふ」
...歌は世道人心に関係ある故善きにあらず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...世道人心の為めに歌ふものあるなし...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...世道人心は忽ちに腐敗し去るのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...三千年前から聖人が心配していた世道人心が...
夢野久作 「鼻の表現」
...生きる利なく、窮地に墜ちたがゆえに、降を乞うてきた賊を、愍(あわ)れみをかけて、救けなどしたら、それはかえって寇(あだ)を長じさせ、世道人心に、悪業を奨励するようなものではないか...
吉川英治 「三国志」
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