...却つてその奉仕の對象を傷害する所以である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...象牙彫(ぞうげぼ)りは実に盛んになって来ました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...パチリパチリだまって写真とる対象物...
太宰治 「二十世紀旗手」
...その後大学生時代に神戸(こうべ)と郷里との間を往復する汽船の中でいつも粗悪な平円盤レコードの音に悩まされた印象がかなり強く残っている...
寺田寅彦 「蓄音機」
...それは「色の表象と同様に又同じ意味に於て根源的である」(S. 128)...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...一定の抽象的な自然条件――例えば真空管の内部とか高熱の電気炉とか――の外から...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...正に物体的に条件を具象しているということが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...処が生命現象、有機体を対象とする生物学になれば、愈々その精密性を失うものだと見られている...
戸坂潤 「辞典」
...微細な戦争模様のついてる象牙の菓子箱...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私はこの不思議なとも思える現象を追求して見たくなって...
中井正一 「言語は生きている」
...この現象は小水滴による光の廻折(かいせつ)によるもので...
中谷宇吉郎 「「茶碗の湯」のことなど」
...彼はこの心的現象のために甚しき動揺を感じた...
夏目漱石 「それから」
...暴虐とを象徴したような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...是が私の中學生以來あこがれてゐた『フワラオーの圖』の第一印象である...
濱田耕作 「埃及雜記」
...大に眼を開いて万般の事象特に人間界の種々相に歌材を求める時代がその内には来ようから...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...これに反して愛の対象となるのは一般的なものでなくて特殊的なもの...
三木清 「人生論ノート」
...一般に我々の精神が可能なる対象を把捉するあらゆる他の作用を土台付ける作用である...
三木清 「哲学入門」
...彼には少しも印象が残らなかった...
山本周五郎 「いさましい話」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??