...食物に譬(たと)えれば栄養価は乏しくても豊富なるビタミンを含有していた...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...こうした文学に豊富なものはサイコロジーであるが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...中国の豊富な資材や農産物が如何ほど日本に輸入されることが出来るか...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...料理が粗末で飲物が豊富なのは...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...クリストフの性質のように豊富な性質の中で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフは豊富な酒と聴(き)き手の同情とに元気づいて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかしながら暴風雨が襲来し(そしてもっとも豊富な魂はもっとも暴風雨を受けやすい)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かなり豊富な知識を持っているらしいから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに電力は豊富なのだから...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...そういえば外国の良い印画紙には黒色の非常に豊富な種類があって...
中谷宇吉郎 「墨色」
...「必然性」の豊富な影を宿した「生命」に拘わることはない...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...豊富な内容を唯一言で簡潔に表現してゐるのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...長い豊富な経験で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...他のいかなる方法によって作られるよりもより豊富なものとなる...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これから東北大学では狩野博士の豊富な蔵書を購入したりなどして...
三上義夫 「数学史の研究に就きて」
...おやめ!)題もひろい豊富な示唆にとんだものを見つけたいことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...最も豊富なる我々の資料を蔵していた...
柳田国男 「山の人生」
...豊富なる詩題(サブゼクト)なり...
山路愛山 「詩人論」
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