...最後に豊富な蔵書で有名な図書室とその事務室とを案内してくれることとなった...
海野十三 「階段」
...その豊富な素朴な孤独味を知らなかつた(長野で北光君に教へられて残念がつた)...
種田山頭火 「旅日記」
...一条の狭いしかし水量の豊富な渓流が曲り曲つたあげく突如として平地に出る...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...おそらく下には何かよほど豊富な獲物があるに相違ないが...
寺田寅彦 「札幌まで」
...清川の生活は相当豊富なもののように思えたし...
徳田秋声 「仮装人物」
...豊富な近代的知識を吸収するのに忙しい病床の青年の感情に取つては...
徳田秋聲 「老苦」
...議論の余地のない豊富な声量で...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すべて芸術家がおりおり自分の絵具板(パレット)を豊富ならしむべき...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それといふも恐らく通俗小説の方がより豊富な伝統を持つてゐたといふか...
中原中也 「詩と其の伝統」
...言語の豊富な聯想性(れんそうせい)とによるのであって...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...直ぐこの境内に湧き出た許りの水量の頗る豊富な三鷹川――作者の命名ではないか――が流れてゐる光景である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...感嘆したりせずにはいられなかった(彼の豊富な想像力から十分に期待していたことだが)...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...前者の場合にはそれが少く後者の場合にはそれが豊富なためではなく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...われらの世界観を豊富ならしめ...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...おやめ!)題もひろい豊富な示唆にとんだものを見つけたいことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その殊に豊富なる地域を...
柳田国男 「海上の道」
...木下杢太郎はその享楽の力の広汎豊富な点において確かに現代に傑出した男である...
和辻哲郎 「享楽人」
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