...きょう見る山はもっと素直な大きさと豊かさとをもって静かに君をかきいだくように見えた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...やがて自分の人生をも実り豊かにしてゆく...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...紅葉は決して豊かでなかった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...あそばせ」と婦人は豊かな白い頬をサッと桃色に染めながら言って...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...家が豊かになるといふ事は男子として最大の不名誉なのだ...
太宰治 「清貧譚」
...それは才能が豊かで洗練されしかも無生産的な小貴族の仲間であって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...国家が豊かにならぬようにと運動をしているわけだ...
永井隆 「この子を残して」
...穏やかな長面(ながおもて)、大きな真面目な眼、直な鼻、豊かな額、厚いが強い唇、頬(ほお)や顎(あご)はがっしりと端正で、四角帽を被(かぶ)った彼の風采(ふうさい)を、時の人は「力に富み、意志に強かった」と伝えている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...畜生」「…………」朝の陽の豊かに射し始めた中を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...躯(からだ)つきも若々しく豊かになり...
林芙美子 「浮雲」
...声はいつもは豊かな次中音(テナー)なのが最高音になり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...水量は豊かであるが...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...そしてこれは彼の豊かな体験の深みから溢れ出たものにほかならない...
三木清 「親鸞」
...豊かな質は自然が守るのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...あまりにも豊かに産した結果と...
柳田国男 「海上の道」
...薪と食物とが共にやや豊かに...
柳田国男 「年中行事覚書」
...この地を誰か羊に代って豊かにすることが様々な反対にあうという神秘なこと――私は一度国境で日本の知識人と話をしてみたいとしみじみ思う...
横光利一 「欧洲紀行」
...象徴を解する強い直覚力を豊かに獲得しているものはさまざまな対象の生命の動きを自己の内に深く感じ得るだろう...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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