...豊かな頬の白く鮮かな...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...そして山腹には豊かな穀物が繁つて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...主人の豊かな趣味を語っていた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...たゞ不思議に彼は自然の風物を愛する点に於て他の児童に見ることが出来ない豊かさを持つてゐた...
相馬御風 「幽霊の足」
...生命の豊かさそのものとは...
中原中也 「芸術論覚え書」
...豊かな頬を綻(ほころ)ばせて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...豊かというほどではありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少しでも豊かにすることばかり考へて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十八といふにしては、やゝ柄の大きい方、豊かな娘姿で、充分可愛らしいうちに、何んとなく清らかな聰明さを感じさせるのは、父親にも母親にも似ぬこの娘の良さです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...決してただ画才の豊かであった一人の婦人画家としての物語に尽しきれない...
宮本百合子 「ケーテ・コルヴィッツの画業」
...雪には仄かではあるが独特の匂いがあって、豊かで、冬に雪の少い東京は味がないとさえ思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...気高い・豊かな・天にもとどかんばかりの・一節にゆき逢ったのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その豊かに持っている蜂の巣を城壁の上高く運び上げた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...セヂの豊かに盈(み)ち溢(あふ)れて...
柳田国男 「海上の道」
...こういう地形には水が豊かに流れ...
柳田國男 「地名の研究」
...豊かな経済の中から見ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...――また田畑の色が豊かに黄ばんで来たのを有頂天になって喜んでいるらしいおしゃべりな雀が羽音をそろえて屋根や軒から飛び去って行ったあとには...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
...直視の鋭さと豊かさとにおいて決して後代の歌に劣るものでない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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