...もう丹尾の姿は豆粒ほどになっている...
梅崎春生 「幻化」
...そこに電灯が豆粒ほど小さく映り...
梅崎春生 「風宴」
...その豆粒だけの植物の生命を奪うことによって自己の生命を保っているのである...
丘浅次郎 「人道の正体」
...豆粒大の石を落しても...
高浜虚子 「富士登山」
...豆粒ほどのワラジを作っていた...
高見順 「いやな感じ」
...ぶつぶつ醜怪を極めて豆粒ほども大きい吹出物が...
太宰治 「皮膚と心」
...自動車や自転車……豆粒のような人間……...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...豆粒位な痍のあとがある...
長塚節 「痍のあと」
...豆粒(まめつぶ)を敷居の溝に置いて...
野村胡堂 「銭形平次打明け話」
...一点小豆粒ほどの目が彫ってあるではありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二つの中程にはやゝ大きい豆粒ほどの半圓の穴がそれ/″\に凹みを拵(こしら)へて居り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「これぢや、唯戸を閉めただけでは棧(さる)がきかないことになるだらう」「成程ね、豆粒一つは、面白い考へですね」「さて、御主人」「へエ、へエ」主人徳右衞門は、内儀をかきのけて進みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人夫は爪に挾(はさ)んだ豆粒大の虫を彼らに見せて...
本庄陸男 「石狩川」
...自分の身体がだん/\豆粒よりも小さくなつてゆくやうな気がして来るのです...
牧野信一 「青白き公園」
...一寸と先きに豆粒みたいな島が見えるだらう...
牧野信一 「F村での春」
...まことに春日遅々たるの想ひで豆粒ほどの土に藹々たる無辺の念を凝らしながら...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...小さいので小豆粒(あずきつぶ)位の透きとおり輝く紅玉の珠玉(たま)を...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この木に限つて小豆粒大の油蟲が木肌(はだ)一面にたかる...
横瀬夜雨 「五葉の松」
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