...他の有色鑛物は肉眼にては之を識別することを得ず...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...首里人と識別することが出来ないようになっていた...
伊波普猷 「私の子供時分」
...先ず諸種の快楽を識別する能力を意味し...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...万事自身の智力で判断し識別する力が増す故...
丘浅次郎 「人類の将来」
...学者たちははるかな時間をへだてて古代の宝を識別することができるようになった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...感官を無視する科学者も時にはにおいで物質を識別する...
寺田寅彦 「試験管」
...大抵の蟻は摂氏の〇・五度くらいなわずかな変化でも識別するそうである...
寺田寅彦 「話の種」
...一般に色と音とを識別するものが他にあるだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...識別するというのは...
中谷宇吉郎 「抗議する義務」
...このように一本一本の木を識別することが困難である...
中谷宇吉郎 「雪は資源である」
...要するに人間を識別する能力が発達した人でなくてはならんのです...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...なに一つ識別することが出来ない...
火野葦平 「花と龍」
...形や色が自然に類するや否やは益々識別するの能力も発達しようが...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...主人その人は自分に書画骨董を識別する眼力なくとも何か一つ位高価な物を床の間へ置かないと風流らしくないという痩我慢(やせがまん)から...
村井弦斎 「食道楽」
...これを作るのはやさしくこれを識別するのはむつかしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その他そのように隣りあった特質どうしを識別するのには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...親しむ者は誰でも容易に他の布類と識別することができる...
柳宗悦 「工藝の道」
...如何なる偉大な人格が強制的に統一しようとしても不可能である事を識別するであろうと思います...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
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