...ある装置の便利さと有効さとを直ちに識別するのみならず...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...万事自身の智力で判断し識別する力が増す故...
丘浅次郎 「人類の将来」
...顔かたちを十分に識別することは出来ないほどに薄暗くなっていた...
高浜虚子 「別府温泉」
...私にはその香気でもって識別することができるのだ...
太宰治 「猿ヶ島」
...林の下も次第に明るくなって木の葉の色も形もやや識別することができるようになった...
田中貢太郎 「山の怪」
...リヒテンベルグの陽像と陰像とを一瞬時に識別する...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...特別な一つの種類であるところのさかな屋の盤台の音を瞬時に識別する能力はやはり驚くべきものである...
寺田寅彦 「試験管」
...この三型を識別するための簡単で手近なメンタルテストの問題として「黒焼き」の問題が役立つのはおもしろい...
寺田寅彦 「自由画稿」
...吾輩の性質は無論相貌(そうぼう)の末を識別する事すら到底出来ぬのは気の毒だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...音の違いは意味を識別する標(しるし)になる...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...誰も識別することは出来ない...
火野葦平 「花と龍」
...現在の恩徳を識別するの明なし...
福沢諭吉 「帝室論」
...阿る者と純真な人間とをひとめで識別する力である...
三木清 「人生論ノート」
...これを作るのはやさしくこれを識別するのはむつかしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...理性の力によって物事の真偽を識別するまでに至らないのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人間は自分に必要なものを識別することができない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのよしあしを正しく識別することがある」といっている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...親しむ者は誰でも容易に他の布類と識別することができる...
柳宗悦 「工藝の道」
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