...若し私の考えるところが謬(あやま)っていないなら...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...吾人は別論として猶(な)ほ其誤謬(ごびう)を駁(ばく)せんと欲するなり...
石橋忍月 「罪過論」
...デビス教師の語教会無誤謬説も聖書無誤謬説と同時に中古時代の陳腐に付せる遺物として二十世期の人心より棄却すべきものなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...その誤謬を有するを見たり...
高木敏雄 「比較神話学」
...いろいろな事実や論理の誤謬(ごびゅう)を指摘して...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...誤謬は誤謬と気付くことによって無論直ちに消滅するのが健全な場合である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...運命と人間との誤謬(ごびゅう)をそのまま遂げしむること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この外に附録として糾謬を作り...
内藤湖南 「支那目録學」
...いくら、私が怒ってみても、そこには、どうすることもできぬ、機構の幾重にも張りめぐらされた、謬りが、蜘蛛の巣のように横たわっているのであった...
中井正一 「図書館法を地方の万人の手に」
...然れどもこはいまだよく江戸演劇の性質を究(きわ)めざる者の謬見(びゅうけん)なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...誤謬(ごびゅう)のあるところを正して下さったならば...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...此の本(千里駒及龍馬伝)の様に誤謬が多くつては私は本当に口惜(くちお)しいですヨ……...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...遺漏や誤謬(ごびゅう)は勿論少なからぬことでありましょうから...
穂積重遠 「法窓夜話」
...誤謬なしとて特色なければ名所の歌にはあらじ...
正岡子規 「人々に答ふ」
...一切の社會形態のうちに市民的社會形態を見る經濟學者」に類する誤謬に陷るといふことも免れ難いであらう...
三木清 「歴史哲學」
...この誤謬の多いのは当然で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...どれもどれも誤謬(ごびゅう)だらけである...
森鴎外 「二人の友」
...決してそんな虚謬(きょびゅう)の説に弱められるものではなかった...
吉川英治 「三国志」
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