...先紀の謬(あやま)り錯(あやま)れるを正さまくして...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...そしてかやうにして私は確かに、誤謬は、それが誤謬である限りにおいては、神に依存するところの或る實在的なものではなく、ただ單に缺陷であるといふこと、從つてまた私が過つには、この目的のために神から賦與せられた或る能力が私に必要であるのではなく、かへつて私が神から得てゐるところの眞を判斷する能力の私において無限なものでないことによつて、私の過つことの生じるといふことを、理解するのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...虚偽乃至誤謬に関する考察は...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...この誤謬は現在にのみ立脚しないことから来る...
豊島与志雄 「月評をして」
...厳酷なる誤謬を義務として取ること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...頗る其結果を誤謬に導き易き原因なりとす...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...これよりも滑稽な誤謬(ごびゅう)を真面目になって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――実に今まではお勢を見謬(みあや)まッていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...そしてこの誤謬は実にひどいものなので...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...しばしばこの種の誤謬に陥ることあるに鑑み...
穂積陳重 「法窓夜話」
...これは/\とばかり花の吉野山 貞室当時はスペンサーのエコノミー・オヴ・メンタル・エナージーといふ謬論を信じゐたる故...
正岡子規 「俳句の初歩」
...通俗の傳統主義の誤謬――この誤謬はしかしシェリングやヘーゲルの如きドイツの最大の哲學者でさへもが共にしてゐる――は...
三木清 「人生論ノート」
...渡唐の言い謬(あやま)りかとある...
南方熊楠 「十二支考」
...農業の社会主義化に関するブハーリンの右翼的誤謬といっしょに、極左的誤謬も、スターリンのステートメントによって屡々指摘批判された...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...私は「工藝の無謬」を確信する...
柳宗悦 「工藝の道」
...たとえば神聖なる誤謬(ごびゅう)ともいうべきものが...
柳田国男 「海上の道」
...今の所いろいろな誤謬のあることは...
横光利一 「上海」
...アヴェロエスのアリストテレース解釈が誤謬であることを彼は右の根拠から指摘したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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