...とかくしらずしらずそういう誤謬に陥っている思想家が多い...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...彼等の誤謬を改めしめよ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...この時こそ実に余にとりては最も多望なる最も愉快なる時なりき、余の前途妨害なるものなく、余の心中に失敗なる字の存するなし、余は宇宙の神を信じ万人のために大事業を遂げんと欲す、成功必然なり、神在(いま)す間は余の事業の成功せざる理由あるなし、見よ世の事業家の失敗するは自利のために計り栄光の神を信ぜざればなり、余は然らず、余の事業は公益のため神のためなり、もし余にして失敗するならば神は存せざるなり、正理は誤謬なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...此等の学説の根本的誤謬は...
高木敏雄 「比較神話学」
...盤へ手を載せるのをいやがる程の謬信ぶり...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...私の誤謬(これのみが或る不完全性を私のうちにおいて証するのである)がいったいどういうものであるかを探究すると...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...誤謬は誤謬と気付くことによって無論直ちに消滅するのが健全な場合である...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...それ故に世界の進歩史から見れば必然的に誤謬だったわけだ...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...過去の理論の誤謬を(良心的に)清算するとかいうこともこの頃流行する位いだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...すなわち「主体性」の要素を論理的計算の中から欠如していたことから起った謬りではなかったかを教えるものがある...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...誠意をもって誤謬(ごびゅう)なく書残しておこうとしたことが画餅(がべい)になってしまったのを...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...その誤謬を指摘し...
平林初之輔 「政治的価値と芸術的価値」
...誤謬(ごびゅう)の甚(はなはだ)しき者というべし...
福沢諭吉 「旧藩情」
...ありふれた誤謬だね...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...誤謬なしとて特色なければ名所の歌にはあらじ...
正岡子規 「人々に答ふ」
...前版でこの点についてプライス博士と意見を異にした私の誤謬を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「誤謬と強力との混淆物」と彼には思はれた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...――爾等(なんぢら)聖書(せいしよ)をも神(かみ)の力(ちから)をも知(し)らざるによつて謬(あやま)れり...
夢野久作 「暗黒公使」
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