...夫レ今古史乘不レ能ハレ無キレ謬リ...
秋月種樹 「南洲手抄言志録」
...我輩はこのたびの戦争に於てこそ全人類が帝国主義の誤謬を発見するに至らぬかと思う...
大隈重信 「文明史上の一新紀元」
...しかしそれにも拘らず謬ることなく...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...この書物の中に何らの誤謬も存しないと私は確信いたしませぬ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...そこに直ちに二敵將駿馬を驅りて迫り來つ、 275リュカオーンのすぐれし子まさきに聲を放ちいふ――『英豪勇武のああ汝、チュウデーデース、先きにわが射りし勁箭、苦(にが)き武器、遂に汝を倒し得ず、鋭刄效を奏するや? 今わが槍に試みむ』しかく叫んで影長き大槍揮ひ投げとばし、 280チュウデーデースの盾打てば、穗先きは之を貫きて、勢猛く衝きて入り、其の胸甲に迫り來る、之を眺めてパンダロス勇み高らく叫び曰ふ、『汝腹部を貫ぬかる、其重傷を時長く耐(こら)へは得まじ、光榮を汝はわれに與へたり』 285ヂオメーデース威を奮ひ、憤然として答へ曰ふ、『汝謬る、長槍はわれに當らず、然れども汝戰やめざらむ、汝のひとり倒されて其血を以つて猛勇のアレース神を飽かす迄』しかく叫びて飛ばす槍、槍を導くアテーネー、 290鼻を打たしむ眼の下に、槍は眞白き齒を碎き、堅き青銅更にまた根本(ねもと)に舌を打ち落し、更に其穗は(あご)の端貫き外に拔け出でぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...不可能に対しては如何なる誤謬(ごびう)も誤訳も顧るに足らないのである...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...誤謬の訂正の代表的なるものは矛盾の排除・整合であろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...今日の私は積極的にその誤謬を指摘したいとさえ思っている(例えば「自然弁証法」に於ける考え方の如き)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...人は真理の方へ進みながら途中誤謬(ごびゅう)に出会うことがある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...此の説は謬つて居ると謂はれて居る...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...この誤謬を直さんとする運動の一つが...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...宇宙の中に謬(あやま)ちを犯すという「原罪」ともいうべき新しい歴史が生まれたともいうべきであろう...
中井正一 「美学入門」
...どんなに少なくとも少しは増すという常識論の誤謬は...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...考えの至らなかった誤謬や欠陥のあるものにちがいないが...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...この誤謬を正すことを得たのは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...元来わたくしの所謂(いはゆる)誤謬は余りあからさまに露呈してゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...虚偽と誤謬との教師になることの方を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...――爾等(なんぢら)聖書(せいしよ)をも神(かみ)の力(ちから)をも知(し)らざるによつて謬(あやま)れり...
夢野久作 「暗黒公使」
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