...しかしその調べと云ふ意味を十七音か否かに限るのは所謂(いはゆる)新傾向の作家たちの謬見である...
芥川龍之介 「発句私見」
...不幸にも且つ誤謬的に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...友人らはヨブの言語の表面の意味のみを見てその誤謬(ごびゅう)をたださんとする...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...ただ支那従来の謬想を一洗して...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...然れども、学説の誤謬は、必しも名称其ものの正しからざるを、意味するものに非ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...誤謬を絶つことができるのである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...彼がおそらくなんの実験にもよらずしていかにしてこの落体に関するアリストテレスの誤謬(ごびゅう)を認め得たかはわからない...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...大きな虚偽や誤謬は通過しなければ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...山縣有朋を見る何ぞ其れ謬れるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...信条のうちにも誤謬があり得る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...此の説は謬つて居ると謂はれて居る...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...それは恐らく謬見であらうと思ふ...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...是れ著しき誤謬なり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...考えの至らなかった誤謬や欠陥のあるものにちがいないが...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...媒辞(ばいじ)が両方の前提ともに不周延である誤謬(ごびゅう)をいう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...兎角(とかく)こんな誤謬をいつまでも固執して目醒めぬものは...
牧野富太郎 「植物記」
...「誤謬と強力との混淆物」と彼には思はれた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...判断に固有な承認もしくは否認に関して認識もしくは誤謬は存在するのである...
三木清 「哲学入門」
便利!手書き漢字入力検索