...修飾の多過ぎる文章かと誤解するが...
上田敏 「『新訳源氏物語』初版の序」
...かえって彼を誤解する道となる...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...百合子が外出から帰れば吉川に逢いに行ったんだろうと誤解するし...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...又誤解する方が尤もな...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...これは列国合同の方向に進む階段であると誤解するも無理ではないが...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...鏡に物を映すやうな観照的の心境だらうとすぐ誤解するかも知れんが...
田山録弥 「社会劇と印象派」
...リアリズムの芸術だけを認めてゐるやうに誤解するものがあるかも知れないが...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...そうすれば今日ほど世人が科学の真面目(しんめんぼく)を誤解するような虞(おそれ)が少なくなり...
寺田寅彦 「方則について」
...要するに此數行は全く盾を誤解するもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...恐らくは閣下の心事を誤解するものゝ臆測ならむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伯を誤解するなり伯の煽動家ならざるは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さりながら閣下願くは我輩の説を誤解する勿れ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...聖人の立言である經と後世の學者文人の書いた史と同じ位に置いたやうに誤解することがある...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...その時漱石は花袋君及びその他の諸君の高説に御答弁ができかねるほど感服したなと誤解する疎忽(そこつ)ものがあると困る...
夏目漱石 「田山花袋君に答う」
...あなたには誤解するほかにできることってないのよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...人の誤解する所またこの一字にあるなり...
正岡子規 「俳諧大要」
...余が特に悪句を示したる者と誤解する莫(なか)れ...
正岡子規 「古池の句の弁」
...「しかし殿……すでに鎌倉の右府(うふ)もおかくれ遊ばした今日、今さら事新しゅう、亡き将軍家のおことばを取り立てて……」「いうて悪いか」「怖れながら、潔白な御心事を、天下の俗衆が、誤解することを、玄蕃は怖れまする」「いうな、わしは、まだ頼朝が在世のうちから、このことは申していたのだ...
吉川英治 「親鸞」
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