...わしは誤つて稍々深くわしの指を傷けた...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...蓋し林甫(りんぽ)の璋字(しやうじ)を誤つて...
芥川龍之介 「骨董羹」
...併し彼には此等の文章が誤つて彼の平和な交游の眼に入ることを防ぐの力は固よりなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...低く飛んだのが誤つて波頭に呑まれてその儘あへなく消えるものもある...
石川啄木 「鳥影」
...万一誤つて其方負けなば...
巌谷小波 「こがね丸」
...生物の進化と云ふことを忘れた人々の誤つた考へであると断言せざるを得ない...
丘浅次郎 「固形の論理」
...臆面なく誤つた学説を唱へる...
丘浅次郎 「固形の論理」
...吾々の誤つてゐる事を卑しめられた白鳥に知らしてやれないのを悲しく思つた...
千家元麿 「自分は見た」
...誤つてしまふと家を借りることだつて出来やしないのか...
高田保 「貸家を探す話」
...私も世渡りの道を誤つたが...
高田保 「貸家を探す話」
...然し西洋人が誤つて居るから日本人の誤りが許されると云ふ譯には行かぬであらう...
橘樸 「支那を識るの途」
...一時己れ等の見識のない所からして誤つた方向に迷入つたと云ふのは...
内藤湖南 「北派の書論」
...誤つた方向を取つてゐるにせよ...
波多野精一 「時と永遠」
...不死性の思想が誤つて考へた如く...
波多野精一 「時と永遠」
...それは誤つてゐたのである...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...事件でも起つたのかと誤つて...
牧野信一 「二日間のこと」
...只管河内山墓と誤つてこの墓をも打砕いてしまつたのであらうが...
正岡容 「下谷練塀小路」
...また此河へ誤つて落ちた人は昔から上がつた例が無い...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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