...恐らくは誤つた内容偏重論を奉ずるものより...
芥川龍之介 「芸術その他」
...この誤つた方針は...
有島武郎 「子供の世界」
...それに又恋愛が結婚の結果だと云ふのが既に全然誤つてゐる...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...万一誤つて其方負けなば...
巌谷小波 「こがね丸」
...332これまた凡てを一擧に掴得せんとするのが如何に誤つた遣り口であるかを證する好個の例證である...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...まごまごすれば――一歩誤つて方角をそつちの方に運んで行けば...
田山録弥 「ある日」
...恐らく他處にあるべきを誤つてこゝに入れしか(リーフ)しか宣んすれば衆人は默然として靜まれる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...どれが誤つて居るかといふことを判斷するのは餘程困難であります...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...それから伊弉諾・伊弉册尊の所でありましたか世の人生(いける)を以て死(まかれるひと)に誤つことを惡む...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...誤つて「文人」の名で呼ばれたり...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の追憶」
...雪子を手籠めにしようとして追跡してゐるのか? と見誤つた...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...事件でも起つたのかと誤つて...
牧野信一 「二日間のこと」
...只管河内山墓と誤つてこの墓をも打砕いてしまつたのであらうが...
正岡容 「下谷練塀小路」
...それを普通になされるやうに唯ひとむきなる直線的進行として表象することが如何に誤つてゐるかは明白である...
三木清 「歴史哲學」
...交の疎きものは誤つて三字の通称関五郎となしたと云つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...誤つた認識の下に爲された學問から考へれば...
吉川英治 「折々の記」
...一生を誤つてしまふことになつた天才的な人がいくらもゐる...
吉川英治 「折々の記」
...泳ぎの時に若し誤つて此奴を踏まうなら...
若山牧水 「樹木とその葉」
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