...後々までも語り草になりますやうな事が...
芥川龍之介 「地獄變」
...凡庸のわざは空高くかかげらる!――『こは古き語り草なれど...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...今でも人の語り草になつてゐるやうでございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...かの醍醐の花見と共に今も人々の語り草になっておりますくらい...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...昔の語り草になってしまい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...語り草――いやあーっ...
直木三十五 「南国太平記」
...金瓶大黒(きんぺいだいこく)の三名妓の噂が一世(いっせ)の語り草となった位である...
永井荷風 「銀座」
...ここの渡しをいそぎ橋場の岸近くなる時真崎稲荷(まっさきいなり)の森かげをぬひて廓(くるわ)の灯を望み見たりし情景も明治四十一年の頃には既に過ぎし世の語り草なりけり...
永井荷風 「桑中喜語」
...英国の隅から隅まで語り草になるだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...彼の行為はできれば後の世の語り草にしたくないものだと付言している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今でも東京のカフェーゴロの間に語り草になっている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...後々の語り草にもなったように...
吉川英治 「私本太平記」
...忘れ得ない語り草としていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...参賀の人々も生涯の語り草と大よろこびですし...
吉川英治 「新書太閤記」
...光秀といえば目のかたきに嘲蔑(ちょうべつ)し憎悪されている実証が他家の侍たちの中にすら語り草になっている空気だの...
吉川英治 「新書太閤記」
...語り草になっているように...
吉川英治 「親鸞」
...語り草にしてと思うて参りましたが……もうこのごろはその望みも持てなくなりました...
吉川英治 「親鸞」
...隠れもない語り草さ」と青もめんで表を張った毛皮外套の男が応じた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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