...五年のちまで町内の人たちの語り草になりました...
太宰治 「女の決闘」
...この名を聞きて思い出す昔の語り草はならぶるも管(くだ)なるべし...
寺田寅彦 「東上記」
...海の日本の誇るべき語り草であるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...語り草――いやあーっ...
直木三十五 「南国太平記」
...ここの渡しをいそぎ橋場の岸近くなる時真崎稲荷(まっさきいなり)の森かげをぬひて廓(くるわ)の灯を望み見たりし情景も明治四十一年の頃には既に過ぎし世の語り草なりけり...
永井荷風 「桑中喜語」
...綾之助貞淑の床しい語り草とも残された...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...孫子の代までの語り草...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一生の語り草です...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...すなわちただこの時代にあってこういう語り草がもてはやされたことを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...狼群の先頭に立つて駈ける「お化け犬」のことをいまも語り草にしている...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...良い語り草になるじゃろう...
横光利一 「夜の靴」
...かようなことが華やかに世間の語り草となっては...
吉川英治 「江戸三国志」
...いまもよく人々が語り草にいう北畠顕家をちと鑑(かがみ)ともしたがいい...
吉川英治 「私本太平記」
...こういう語り草さえ残っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...忘れ得ない語り草としていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...後々までの語り草になされる...
吉川英治 「新書太閤記」
...語り草になるのが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...語り草にしたことには...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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