...凡庸のわざは空高くかかげらる!――『こは古き語り草なれど...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...後の世の語り草にもと老眼の脂(やに)を拭いつゝ書き留めておくと云うのであって...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...昔の語り草になってしまい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...僅かに馬士歌(まごうた)の哀れを止むるのみなるも改まる御代(みよ)に余命つなぎ得し白髪の媼(おうな)が囲炉裏(いろり)のそばに水洟(みずばな)すゝりながら孫玄孫(やしゃご)への語り草なるべし...
寺田寅彦 「東上記」
...せめて所謂(いはゆる)ウオールフラワアの一人ともなりて花舞ひ蝶躍る珍しきさまを見て未代までの語り草にせばやと...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...金瓶大黒(きんぺいだいこく)の三名妓の噂が一世(いっせ)の語り草となった位である...
永井荷風 「銀座」
...武道の語り草に、これは保存して置きたかったものです」...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...後世の語り草になること請合(うけあい)だ!』『ちぇっ! 後世の語り草なんか...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...英国の隅から隅まで語り草になるだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...狼群の先頭に立つて駈ける「お化け犬」のことをいまも語り草にしている...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...今でも東京のカフェーゴロの間に語り草になっている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...良い語り草になるじゃろう...
横光利一 「夜の靴」
...後々までの語り草だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...忘れ得ない語り草としていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...参賀の人々も生涯の語り草と大よろこびですし...
吉川英治 「新書太閤記」
...語り草にしてと思うて参りましたが……もうこのごろはその望みも持てなくなりました...
吉川英治 「親鸞」
...語り草になったことであろうが――純友...
吉川英治 「平の将門」
...一代の語り草でございますからね』『もう辞儀はいい...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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