...その傍らを通過せるもの往々誑惑(きょうわく)せられて...
井上円了 「おばけの正体」
...老狐のために誑惑せられしと信じたりと答えた...
井上円了 「おばけの正体」
...詐術をもって愚民を誑惑(きょうわく)するため...
井上円了 「おばけの正体」
...――村長や小学校長を先頭に若者達も元気で出て行ったバンザーイ バンザーイ小作料も払えない家のことなどふり捨てて――国家の為――八千万国民のためだとああだが間もなく故郷には入った情報は戦死! 負傷!おお 片腕や松葉杖や白骨の大量生産品物は払底するし物価は上った村長は戦死者を表彰したが村には乞食が増加した「えい 何時まで誑(たぶらか)されておれるかい」野郎は藁蒲団の上から起ち上った...
今村恒夫 「アンチの闘士」
...誑(おび)き出(いだ)して捕(とらえ)んず」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...爾(なんじ)よくこそわが父を誑(たぶら)かして...
巌谷小波 「こがね丸」
...女を誑(だま)して帰つて来たんだが――』『それから逢はない?』『それから手紙を度々よこしたけれど...
田山録弥 「百日紅」
...毎日ほど入り込んでは誑さうとして居るんです...
徳田秋聲 「媒介者」
...審諦して誑語せず...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...名主どのを誑(たぶら)かすだけにしては...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どこまでも誑らかさずには措かぬ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...その真にあらざるを知り大いに誑(たぶら)かされしを怒る...
南方熊楠 「十二支考」
...今樟葉というは屎褌の誑(あやま)りだとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...それは世人を誑(たばか)る方便にて...
山本周五郎 「新潮記」
...私までを誑(たぶ)らかそうとしてるんです...
吉川英治 「新・水滸伝」
...亭主を誑(たぶ)らかしただけでなく...
吉川英治 「新・水滸伝」
...こいつに誑(たぶら)かされているのだと考えたのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宿屋へ運んだように見せかけたのは警察を誑(たぶらか)す陥穽(わな)であった...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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