...彼の生真面目(きまじめ)な考えとぴったりゆかないところがあったことは認めないわけにはいかない...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...吉井君の歌には既に廣く認められてゐる如く...
石川啄木 「吉井君の歌」
...しかし彼が発田の顔を認めた瞬間...
梅崎春生 「黄色い日日」
...さっとレンズの前を横ぎって消えたのを認めた...
海野十三 「地球要塞」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...一時一処の国民性を擺脱(はいだつ)せよと要求するの(其の要求の当否は別論として)之れを描けと要求するの殆ど無意味なる勝(まさ)りて新意味あるを認めずばあらざる也(なり)...
綱島梁川 「国民性と文学」
...これはわれ/\の社会で処女の生活の中に認められますが...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...凡俗以上に同化の功徳(くどく)を認めている...
夏目漱石 「野分」
...敬太郎は図(はか)らず二人の相違を認めたような気がしていると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...あなたは辞表をお出しになる必要を認めませんから」なるほど狸だ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...併しその中でどれ一つ十分の根拠を有してゐると認めて好いものは無い...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...そこに元来ともにロゴス(言葉)に関係するものでありながら解釈学と修辞学との性格的な相違が認められる...
三木清 「解釈学と修辞学」
...自身の真実の認められないことで歎(なげ)く源氏を見ては...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...Tolerance と云ふことを使はれる場合は多くは何か正則なものが先きへ認めてある...
森鴎外 「假名遣意見」
...かかる美を美と認めてはならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...重吉のひどく酔っていることを認め...
山本周五郎 「ちゃん」
...朝日の光りをはっきりと認めても...
横光利一 「旅愁」
...カソリックは霊魂を認めるくせに...
横光利一 「旅愁」
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