...嚴刻(げんこく)を認めて以て直諒(ちよくりやう)と爲すこと勿れ...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...同時に又百般の人事を統(す)べる「偶然」の存在も認めるものである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...照準鏡(しょうじゅんきょう)の中に認めていた...
海野十三 「地球要塞」
...もしも彼の生まれたばかりの子供を彼の腕に抱くと彼は子供を彼の息子と認めたことになり...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...一握りの卓布の面の上にでもやはりこれだけの色彩の錯綜(さくそう)が認められるのであろう...
寺田寅彦 「写生紀行」
...そこには立場以外の概念が必要であることを人々は認めないわけには行かぬであろう(以上のことは深刻・浅薄...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...多くの感情に固有の虚偽や誇張を認めるだけでは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彦一がやって来るのを認め...
豊島与志雄 「ものの影」
...人が出て来たのを認める...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はあたかもKの室(へや)から逃(のが)れ出るように去るその後姿(うしろすがた)をちらりと認めただけでした...
夏目漱石 「こころ」
...そこで西洋の文学史を唯一の真と認めてかかるのは誤っていると...
夏目漱石 「創作家の態度」
...我々の姿を認めるや否や...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...決してこの種の俳句を認めず...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...詳しく事情を認めて江戸の伝兵衛のところへ早飛脚(はやびきゃく)を立てた...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...彼の叔母がひとりで籐椅子に凭りかかつてゐるのを認めると...
堀辰雄 「恢復期」
...早くもその谿の村が向うの雑木山の影の中にすっかりはいってしまうのを認めると...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...自動車の方へ」第十二章 不肖の息子バーニ医師は認めたくないかもしれないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...宗矩がもっとも道に達しておると認めておるのか」「いや」すこしあわてて石舟斎が答えた...
吉川英治 「剣の四君子」
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