...怜悧決然たる女であろう? きっと王妃の誉れとなったであろうに...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...何らの誉れも報いられず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...誉れを求めて君去りゆかば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...勝ってもさのみ誉れではない――その鬼歓殿も九州ではすっかり味噌をつけたよ」という...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あんな小僧を捻(ひね)っても大した誉れにもなるまい...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...その二つの聖像は高徳の誉れ高い苦業僧*ワルフォロメイ聖者から授けられたものであつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...誉れに違わぬ威容にてこの地の領主の姿あり...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...拳銃を持つようでは犯罪者の誉れに値しません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...でもそんなことをしたら敵に紳士の誉れを与えかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...私は、自分が作家である故に斯んな説明詞を付け加へるが、恰もそれは、私達が一つの作に取りかゝるであらう前の、理窟や、情実や、知識や、哲学では何うすることも出来ないきらびやかな烈風との戦ひ、捉へどころを知らぬ無限の寂莫、涯しなき虚空へ向つての反抗、そして、止め度もなき寂しさを抱いて、さ迷ひ廻り、はしやぎ廻り、偉さうな議論を喋舌り廻り、恥も知らず、誉れもなく、たゞ、ひたすらに命かぎりの祈りを挙げる、「あの蟷螂の斧」「あの嘆きの寄り合ひ」――あの芸術至上感と、何んな隔てもない情景であつた...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...またの日は武将の腕に執られて多くの誉れに充ちた一振りの剣であつた...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...富も誉れも願わざりけり昭和二十八年九月...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...満がこの村より出(い)でて文学士というエライ者になりたるさえ村中一統(いっとう)の誉(ほま)れなるに我身そのエライ人と縁組せんこそこの上もなき誉れぞと玉の輿に乗る心持「伯父さん...
村井弦斎 「食道楽」
...ある人々はここで優勝の誉れを得ようと懸命の努力を致します...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つまり自分の名を空しくして皇帝の誉れを高くしたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それらを天の誉れに値すと認めざれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...熱愛せられて大いなる誉れをうくるを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そのような君に召しつかわれ、そちの大幸、母も誉れぞと、ひそかに忠義を祈っていたものを……ええ……匹夫のような」と身をふるわせて、よよと泣いていたが、やがて黙然と、帳(とばり)の陰へかくれたきり姿も見せなかった...
吉川英治 「三国志」
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