...生れて初めて見る一糸纏わぬ豊艶な妻の肉体が……均整の執れたピチピチと弾力のある妻の肉体が……今四肢の筋肉を躍動させて羞恥に全身を紅潮させながら寝台に上って行く姿! 真っ白な全身がさながら古名画...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...おまけに四方が真っ白な壁だらけでは...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...あゝピカピカするものや真っ白なものばかり並べないで...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...真っ白な足の裏が二つ...
谷崎潤一郎 「刺青」
...頂上に立てゝある卒塔婆(そとば)も真っ白な色をしており...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...真っ白な右脚の脛(はぎ)に印せられた痣の痕を見せた...
谷崎潤一郎 「少年」
...このすやすやと眠っている真っ白な美しい足...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...血の気のうせた真っ白な顔は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな村の地図を手にして、彼女(かのじょ)がひとりで散歩がてら見つけて来た、或るささやかな渓流(けいりゅう)のほとりの、蝙蝠傘(こうもりがさ)のように枝を拡げた、一本の樅(もみ)の木の下に、彼女が画架(がか)を据(す)えている間、私はその画架の傍(そば)から、数本のアカシアの枝を透しながらくっきりと見えている、程(ほど)遠くの、真っ白な、小さな橋をはじめて見でもするように見入っていた...
堀辰雄 「美しい村」
...真っ白な穂先をなびかせた薄の上を分けながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...それに数基の画架に真っ白な画布がかかっているが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...そのドレスから真っ白な腕と首がすっと伸びるさまは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...真っ白な食卓布で燃えている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...真っ白なる紙包みばかり――お捻りのなかには百(ヒャー)も入っていなかった...
正岡容 「寄席」
...真っ白なものだった...
吉川英治 「大岡越前」
...絞(しぼ)るような汗になった鎧下の真っ白な肌着を着かえていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...五条大橋で会った朱実はもう以前の真っ白な野の花ではなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...真っ白な霧のために...
吉川英治 「宮本武蔵」
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