...尤(もっと)もアンゴラ兎でないただの兎であったが、真っ白な、きれいな兎ではあった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...真っ白な壁で塗られた部屋の四方を...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...真っ白な大理石の板に金文字で彫ってあった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...字が一字も書いてない真っ白な折手本...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...真っ白な肌をもっている...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...それに数基の画架に真っ白な画布がかかっているが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...それはちょうど真っ白な厚紙のようである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...「道灌」は冬を待つ障子の真っ白な色が見え...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...そこはいちめん真っ白な八寒の盆地でありまして...
吉川英治 「江戸三国志」
...真っ白な大根の花と...
吉川英治 「新書太閤記」
...真っ白な雪になっていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿さまのお舟が」「真っ白なおすがたで」「わしらの命にお代りくださるのじゃ」「勿体(もったい)なや...
吉川英治 「新書太閤記」
...それでいて烏帽子(えぼし)をいただいた髪の毛は真っ白なのである...
吉川英治 「親鸞」
...赭(あか)ら顔で髪の真っ白な老将が...
吉川英治 「源頼朝」
...真っ白なしぶきが立つ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宵にできた真っ白な晒布(さらし)の肌着を着...
吉川英治 「宮本武蔵」
...真っ白なアゴ鬚をのべつ手のひらで横に撫でる...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...南の方に真っ白な入道雲がひときわ高くムクムクと持ち上がり...
和辻哲郎 「地異印象記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??