...得衛もぐっと行詰りぬ...
泉鏡花 「活人形」
...それなり皈(かえ)るのも詰りません...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...詰りお由さんに想いを掛けていたのです...
海野十三 「白蛇の死」
...こんなところで行詰りたくない」やがて秋森家の門前へつくと...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...てんと詰りません...
薄田泣菫 「茶話」
...恐らくそれ自身もやがて或る行き詰りに当面するであろうことを予想させる...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...宋史藝文志――正史藝文志の行詰り元になると宋史藝文志が出來た...
内藤湖南 「支那目録學」
...日本の近代文芸の取材の行詰りをきたし...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...やっぱり詰りませんな」「権六...
中里介山 「大菩薩峠」
...詰り中央アルプスが亙っている...
葉山嘉樹 「信濃の山女魚の魅力」
...「なにも詰りはせん」とやさしい調子でやりかえした...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...「どうも、何ですな、……今日の法事は大変貧弱で、恐縮で御座いますな、親父は、どうもお客をすることがあの通り好きだつたので、その、仲々、何で御坐いましたが、いや、その私も、大変好きなんですがね、どうも、斯う……」何かお世辞を云はなければならないと気附いて彼は、急にそんなことを喋舌り出したが、久しく使用しなかつた為か、改つた叮嚀な言葉使ひをすつかり忘れてゐて、直ぐに行き詰り、困つて、仕方がなく出来るだけ大人らしく構へて、「ハツハツハ……」と、笑つた...
牧野信一 「鏡地獄」
...」「なまじイヽ家からなど貰ふと反つて気詰りでせうね...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...詰りその絶交一件から思付いたんだ...
眞山青果 「茗荷畠」
...今川橋の電車の行き詰りの処に...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...連る僧たちの気詰りな沈黙も...
横光利一 「旅愁」
...詰り同じ時代に出發をして...
吉川英治 「折々の記」
...この水路にはきっと、どん詰りがある...
吉川英治 「新・水滸伝」
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