...私はもう息が詰りそうな気がした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...瞞着然らば詰り何をするかと云ふと土地を兼併するのでございます...
田中正造 「土地兼併の罪惡」
...廊下の行詰りになった壁(かべ)をおすと...
田中英光 「オリンポスの果実」
...詰りが明窓淨几の人で無くつて兵馬倥偬(へいばこうそう)に成長(ひとゝな)つた方のだから自分でも文士などゝ任じては居らぬし...
塚原蓼洲 「兵馬倥偬の人」
...というのは、詰り、和辻的方法を生長させるに持って来いのいい対手を持ち合わせたからである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この行き詰りを解釈する言葉としては実は之は甚だ都合が悪い...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...詰り軍隊に於ける実務の能力に...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...これは詰り思想の上から考へて行つたので...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...詰り上古からして唐の代まで殘つて居つた本の目録と云ふものは...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...詰り崔融が當時の詩の格式を著述したのでありますが...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...逃がしてしまっちゃ詰りませんよ」「逃がしちゃいかんよ」「でも...
中里介山 「大菩薩峠」
...言句に詰りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それつ切り行詰りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...Oにしてみれば気詰りだらうと...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...とどのどん詰りは...
三好十郎 「地熱」
...気詰りな思いばかりであった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...トドの詰りが又もや最初の「物を考えるところ」に逆戻りして来るという奇々妙々...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それはもう氷河の話が出たころから、千鶴子の名前がいっぱいに膨れ襲いかかって来ていたのだが、それが塩野から無造作にそう云いかけられると、急に返事に詰り、云いようのない苦渋な気持ちで即答が出来かねるのだった...
横光利一 「旅愁」
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