...耳の中に今述べた通り固く綿を詰め込むのである...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...宝石を詰め込むんだなと嬢は直観した...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...白飯をぞんぶんに詰め込むと年寄にはもたれ気味になるが...
種田山頭火 「其中日記」
...何年もかかって詰め込む必要はない...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...クリスマスの用意に鵞鳥(がちょう)をつかまえてひざの間にはさんで首っ玉をつかまえて無理に開かせた嘴(くちばし)の中へ五穀をぎゅうぎゅう詰め込む...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...しかしわれわれ初心の者が連句を作る際に往々一句の長句あるいは短句の内にあまりたくさんの材料を詰め込むためにかえって連句の体を失し...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...やけに煙草を詰め込むのが落ちで...
中里介山 「大菩薩峠」
...雪などという出来上ったもののうちから白と云う属性だけを引き抜いてこの概念の下に詰め込むのが至当でありましょう...
夏目漱石 「創作家の態度」
...「あんなに本を買って矢鱈(やたら)に詰め込むものだから人から少しは学者だとか何とか云われるんですよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...弱点のみを心の奥にある葛籠(つづら)に詰め込むか...
新渡戸稲造 「自警録」
...あんまり詰め込むなよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生きた人間を袋へ詰め込むなんて!」「おや和尚(おつ)さんでねえか!」と...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...哲學に關する種々の知識を詰め込むことではなくて...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...プデン型へバターを塗って先ず今のパンを一側(ひとかわ)並べてその上へ菓物(くだもの)を一側置いてまたパンを並べて菓物を置いて三段か四段にして一番上にパンを並べて固く詰め込むようにします...
村井弦斎 「食道楽」
...一列一体の学課を詰め込む主義の今の教育法は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...どの部屋も満員だったがようやく詰め込む席を探してお茶を飲んだ...
横光利一 「旅愁」
...さかんに口の中へ詰め込むふりをする...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...彼女が腹に詰め込むのは...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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