...彼(かれ)は詮方(せんかた)なくお眠(やす)みなさい...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...といつたところで詮方もないけれど...
種田山頭火 「其中日記」
...だから詮方なしに焼酎といふことになる...
種田山頭火 「其中日記」
...一切放下着(酒と句とは詮方ないけれど)...
種田山頭火 「其中日記」
...詮方なしに起きたが...
種田山頭火 「旅日記」
...詮方なくポストまで出かける...
種田山頭火 「松山日記」
...入口の蜂の巣を詮方なくとりのぞいたら...
種田山頭火 「松山日記」
...詮方(せんかた)なきにまた怒り...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その場を立去るよりほかには詮方(せんかた)がなくなりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...兵馬も詮方(せんかた)なしに...
中里介山 「大菩薩峠」
...弁信も詮方(せんかた)なく...
中里介山 「大菩薩峠」
...つまり身体(からだ)が健康な証拠だね」竜之助も詮方なしに...
中里介山 「大菩薩峠」
...親分さん」お絹は詮方(せんかた)もない姿でさう言ふのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我(わ)れは詮方(せんかた)なけれどお名前(なまへ)に申わけなしなどゝ...
一葉女史 「大つごもり」
...此下駄で田町まで行く事かと今さら難義は思へども詮方なくて立上る信如...
樋口一葉 「たけくらべ」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...詮方(せんかた)なしの裏長屋...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...モシお登和さん」と振返りて呼びけるにお登和も詮方(せんかた)なく座敷へ入りしが心に憚(はばか)る事ありけん...
村井弦斎 「食道楽」
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