...初夏の落人が詩心たゞ何となきそゞろぎのすさびなれば...
石川啄木 「閑天地」
...その動きやすい詩心に...
岡倉由三郎 「茶の本」
...世界の情勢は君の詩心を誘発せずにはおかない筈だが……...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...転移したら転移したとしての詩心の表現物...
中原中也 「詩と其の伝統」
...詩心(或ひは歌心と云つてもよい)の容器である...
中原中也 「詩と其の伝統」
...一詩心の一度の指示...
中原中也 「詩と其の伝統」
...短歌や俳句が我が詩心界を代表する如くに一本立ちに...
中原中也 「詩と其の伝統」
...堀口大学(ほりぐちだいがく)君がその随筆集『季節と詩心』の中で書いているが...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...稚(おさな)い詩心(リリスム)のほかに...
久生十蘭 「キャラコさん」
...直ちにこの蟻を捕へてそれに結び付けて詩心を満足させたわけなのであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...堀口大学の「季節と詩心」に没頭...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...警部には何かしら詩心(しごころ)があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...詩心もない」とカーバー所長が笑った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...スパイに詩心はありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...曹操の一面性たる詩心――詩のわかる性情――をその血液からうけついだ者は...
吉川英治 「三国志」
...未熟な詩心の眸を妖(あや)しく悩ませていただけにすぎない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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