...故にこの苦難に会するは特に神に愛せらるる証左である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...今や金博士の性格を見事に切り崩(くず)したその証左(しょうさ)と見てもさしつかえないであろうと思う...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...諸操作が仮に異っていてもそれが二つの科学の研究方法の相違の証左にならないと同じに...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一城の主人たる証左であり...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...踏査が如何に困難であるかの証左であろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...余裕性を多分にもつてる証左である...
萩原朔太郎 「喫茶店にて」
...全独逸に三人しか居なかつたことを証左して居る...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...その支配権の確立の証左である...
平林初之輔 「文芸は進化するか、その他」
...然るところ昔海だった証左のまるでない高山にもこの藻がありかつ風で運ばれ行くべき性質のものでないからどうしても海から山へ登ったと判ずるのほかない...
南方熊楠 「十二支考」
...かかる話を作り出したは理想力を全然闕如(けつじょ)せぬ証左で...
南方熊楠 「十二支考」
...まだ日本に海のなかの氷山のようにそのかくれた底を大きく存在させているということの証左である...
宮本百合子 「新しい潮」
...未だ動かす可らざる証左を得たりといふにあらず...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...わたくしの此証左を得たのは浜野氏の賚(たまもの)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...新しい工藝の諸展覧会はこのことを目前に証左する...
柳宗悦 「工藝の道」
...古作品の美の真実な証左(しょうさ)による...
柳宗悦 「工藝の道」
...この当時の翁の苦心が多少に拘らず世に伝えられていた証左としてここに附記しておく...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...自説の証左とするであろう...
和辻哲郎 「地異印象記」
...そうして彼らが私の腐敗の具体的証左となった...
和辻哲郎 「転向」
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