...故にこの苦難に会するは特に神に愛せらるる証左である...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...諸操作が仮に異っていてもそれが二つの科学の研究方法の相違の証左にならないと同じに...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...一城の主人たる証左であり...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...或物を疑っても差支(さしつか)えないという証左(しょうさ)を...
夏目漱石 「明暗」
...人に文化的情操のない証左であるが...
萩原朔太郎 「喫茶店にて」
...詩的精神の喪失を以て老成の証左と考えている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...もう一度彼の作品をこまかに味わおうとする一つの気運がかなり強く動き出していることの証左と考えられるのである...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...強烈な観念の証左である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...これはもう聖なるロシアにおいてはあらゆるものが模倣に感染している証左で...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...牛馬飼養の証左ある由は...
南方熊楠 「十二支考」
...まだ日本に海のなかの氷山のようにそのかくれた底を大きく存在させているということの証左である...
宮本百合子 「新しい潮」
...未だ動かす可らざる証左を得たりといふにあらず...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...私は逆から云えばあなたに安心されている証左としてもそのようにして頂く権利があると思うの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...古作品の美の真実な証左(しょうさ)による...
柳宗悦 「工藝の道」
...それが証左は、感興には開く心を思想に鎖すことになる...
山村暮鳥 「小川芋銭」
...及び当時の各新聞の記事が暗黙の裡(うち)にW氏の意見に影響されつつありし証左としてここに掲ぐるものなり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...又はクリーニング用の揮発油の如きもの)等を口にしたる証左にして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それだけの空虚を今に抱いている証左だともいえる...
吉川英治 「新書太閤記」
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