...しかし東亜連盟論の急速なる進展は国民が急速に皇道に目を醒しつつある証左である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...むしろわが党の威力をこの証左に見たといわぬばかりの気負いが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...然しその供述を立証する何等の証左も無い事は...
大庭武年 「旅客機事件」
...経済学の叙述方法が自然科学のそれと同一だという証左にならぬと同じに...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...多くの作品が文学的でなかった証左ともなる...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...つまり人が物的であることを以て直ちに健康の証左の如くに考へる傾向もないではない...
中原中也 「西部通信」
...或物を疑っても差支(さしつか)えないという証左(しょうさ)を...
夏目漱石 「明暗」
...人に文化的情操のない証左であるが...
萩原朔太郎 「喫茶店にて」
...強烈な観念の証左である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...然るところ昔海だった証左のまるでない高山にもこの藻がありかつ風で運ばれ行くべき性質のものでないからどうしても海から山へ登ったと判ずるのほかない...
南方熊楠 「十二支考」
...もし本土の何処(どこ)かに多少有害な水蛇が実在するかしたかの証左が挙がらば...
南方熊楠 「十二支考」
...まだ日本に海のなかの氷山のようにそのかくれた底を大きく存在させているということの証左である...
宮本百合子 「新しい潮」
...未だ動かす可らざる証左を得たりといふにあらず...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...それだけ私とは偉いところの在る証左である...
室生犀星 「聖ぷりずみすとに与う」
...この当時の翁の苦心が多少に拘らず世に伝えられていた証左としてここに附記しておく...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...動かすべからざる重大な端緒を掴(つか)んだ証左と考えられ...
夢野久作 「少女地獄」
...この像を日本的特質の証左と見るためには...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...そうして彼らが私の腐敗の具体的証左となった...
和辻哲郎 「転向」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??