...最後に訥子は今一つ不老の霊薬を知つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...樸訥な私たちの田舎の人々をぞっとさせたのであった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...例の訥々たる御口調で...
太宰治 「右大臣実朝」
...訥吃(とっきつ)...
太宰治 「虚構の春」
...訥々(とつとつ)たる口調で...
太宰治 「散華」
...彼等の朴訥(ぼくとつ)な歓迎には...
田中英光 「オリンポスの果実」
...彼女モ訥升ガ好キナノデハアロウガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...おまけに口が少し訥(ども)ると来て居るから...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...召使いの僕婢(おとこおんな)も言(こと)に訥(おそ)きはいつか退けられて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ひどく滑稽なようなまた朴訥なような...
豊島与志雄 「香奠」
...朴訥な若者も云ひ合した樣に梨を出して皮の儘噛りはじめた...
長塚節 「佐渡が島」
...彼は朴訥であるのでその隙ばかりみてゐて容易に名詞も形容詞も口にしようとはせぬ...
中原中也 「青年青木三造」
...老爺の朴訥(ぼくとつ)な調子で斯う描(ゑが)き出されて行きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...朴訥(ぼくとつ)そのものの姿を見るやうな人達ばかりでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...色の黒い朴訥(ぼくとつ)な青年で...
久生十蘭 「あなたも私も」
...翌日はもう彼の雄弁までも訥弁(とつべん)にしてしまう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不鮮明な認識の流れはそのまま横に流して朦朧たらしめる訥弁(とつべん)で...
横光利一 「夜の靴」
...訥々(とつとつ)として...
吉川英治 「親鸞」
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