...破鐘の欠伸(あくび)する樣な訥辯は一歩を進めた...
石川啄木 「雲は天才である」
...同じ俳優(やくしや)ではあるが訥子の舌は藤十郎のやうに賢くない...
薄田泣菫 「茶話」
...左衛門尉さまも白髪のお頭を振つて訥々と当時の有様を言上し...
太宰治 「右大臣実朝」
...朴訥(ぼくとつ)な人の好(よ)ささうな老爺(おやぢ)が...
田山花袋 「父の墓」
...朴訥な眼つきで私を眺めながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...召使いの僕婢(おとこおんな)も言(こと)に訥(おそ)きはいつか退けられて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...朴訥そうに見える男だった...
豊島与志雄 「白血球」
...然るに寄附金の募集者に至っては救世軍の大道演舌もよろしく田舎訛の訥弁を振って容易に去らず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...よく自分の方の建築工事に手伝いに来ている兵作という朴訥(ぼくとつ)な男でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...馬鹿の朴訥の方がまだしもだと思ふと...
中原中也 「よもやまの話」
...赤と青とで彩色されたいと朴訥なボキヨンは...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...無器用朴訥な愛嬌で助かる...
中原中也 「我邦感傷主義寸感」
...大橋訥庵兄弟がおり...
服部之総 「志士と経済」
...朴訥(ぼくとつ)な挨拶を背後に投げて...
水野仙子 「嘘をつく日」
...時としては初心な朴訥な...
柳宗悦 「雑器の美」
...時としては初心な朴訥(ぼくとつ)な...
柳宗悦 「民藝四十年」
...こういう青年は純真であり朴訥(ぼくとつ)であり...
山本周五郎 「季節のない街」
...三河者の朴訥(ぼくとつ)を...
吉川英治 「新書太閤記」
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