...これら万物をただあるがままに記載するよりもはるかによく了解することができるだろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...幸にして大岡委員長の制止にて鎭靜に歸し次で望月小太郎氏(猶)より日米關係につき説明を求むるため祕密會を要求せしも成立せずして散會したる由に候◎韓宮の低氣壓 韓國内閣の動搖に關しては一昨日の本欄に多少記載する所ありしが...
石川啄木 「雲間寸觀」
...ただ各種を記載するだけにとどまり...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...触角の節の一つ多い甲虫とか斑点の一つ少ない蝶とかを新種として記載するゆえ...
丘浅次郎 「誤解せられたる生物学」
...その喚起する連想の周囲には簡単に名状し記載することのできない潜在意識的な情緒の陰影あるいは笹縁(ささべり)がついている...
寺田寅彦 「映画芸術」
...自然を研究するための道具として五官の役割をなるべく切り詰め自然を記載する言葉の中からあらゆる人間的なものを削除する事を目標として進んで来た...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...空間化された「時」だけでは取り扱う事のできぬ現象を記載するために最も便利な「時」の代用物を見いだした事である...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...まず現代でいちばん実用的な描写法としては世界的に知れ渡った映画スターなどのいろいろなタイプを借りて記載するのが近道であろうかと思われる...
寺田寅彦 「破片」
...たとえば割れ目の場合でも精密な形を記載することはできなくても...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...五年前の五月十八日附の米國プリンストン大學に於けるアインシュタイン博士の一文を次に記載する...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...吾々はただ之を一つの全体として分解し記載する外を許されない...
戸坂潤 「辞典」
...すぐ様社会階級として記載することに躊躇しない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...人間の性質中に現存する事柄を認識し記載するときには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたくしは日常見聞する世間の出来事を記載することを好んでいる...
永井荷風 「枇杷の花」
...拙劣下賤な文字で主として記載する小新聞(こしんぶん)の流行...
永井荷風 「裸体談義」
...その種類を記載する必要がある...
中谷宇吉郎 「雪」
...近國御家人群參如雲霞皆以可歸國之由被仰出也と記載するのみにて將軍廢立の理由に至りては極めて漠然たり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...かつその演算を記載する仕方もできたにかかわらず...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
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