...事実籠をつくる人は、陶工、根付、印籠(いんろう)の作者、金属細工人、その他の細工人が彼等の作品に署名するのと同じく、自分の名を記す...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...おもいおもいにその姓氏仏号を記すのであろう...
泉鏡花 「遺稿」
...しかしいずれにしてもよき演技指導の最初の出発点は指導者に対する「信頼」であることを銘記すべきである...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...その大意丈けを左(さ)に記すことにする...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...僅々二三百圓のはした金を石に記するものも多し...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...何々商と記さずにかえって無職などと記すのを見るくらいで...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...記するものにして...
高木敏雄 「比較神話学」
...それもここに記す必要はあるまい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...赤松記等の記す所では...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...只肝要(かんえう)なる一事のみを記すべし...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...何の暇あってこれを筆記することが出来ようか...
穂積陳重 「法窓夜話」
...それから衆馬狂奔して(け)り合い齧(か)み合い打つ叫ぶ大乱戦となったと記す...
南方熊楠 「十二支考」
...刀を揮(ふる)うて斬れども更に斬れなんだと記す...
南方熊楠 「十二支考」
...法相(ほうそう)三論の遺教中から学びいたと答えたと記す...
南方熊楠 「十二支考」
...すると猫大いに力附いてついに一疋余さず平らげてしまったと記す...
南方熊楠 「十二支考」
...いづれにしても作品の内容を成す素材は自分の想像の所産であるからこれを自分の日記と呼ぶ事は出來ないが創作の態度に至つては旅客が旅舍の一室にその日その日の見聞を手帳に記すのとかはらなかつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...又門人の記する所に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其中人名のあるものを摘記することとする...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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