...久米(くめ)の直等(あたえら)の祖先のオホクメの命二人がエウカシを呼んで罵(ののし)つて言うには...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...そのおやじが言うには...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...その四 コップの液体スリコ(売薬)でごまかそうと思ったのだが、丸万が言うには、そんな姑息(こそく)なことをしてて、コーガン炎にでもなってみろ(と彼は目をむいて)おめえのいるあのシタドヤ(安下宿)の部屋じゃ、外のオツボネ(廊下)を誰かが通れば、寝てるおめえの枕もとを通るようなもんだから、その足音がたちまちキンタマにびんびんひびいて、あっ痛え(と彼は顔を思いきりしかめて見せて)、廊下どころか、オカルバ(二階)の物音だって、おめえ――おめえの部屋はそう言えば、一日、陽(ひ)の当らねえ北側の隅っこだったな、二階の物音が天井から筒抜けみてえにひびいてくる部屋だったな、あすこじゃ、おめえ、二階のオオマナビ(大学生)にドタバタやられてみろ、いやただ歩くだけのミシミシでも、すぐピーンとキンタマにひびいてきやがって、痛え、痛えと男泣きに泣かなくちゃならねえ、コーガン炎たあ、そういうもんだとおどかして、丸万はもと、旋盤工だった時分に世話になった本所の「セツル」を俺に紹介すると言う...
高見順 「いやな感じ」
...それに附け加えて言うには...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...菅原自身が言うには...
豊島与志雄 「自由人」
...やがてあとをつづけて言うには...
中里介山 「大菩薩峠」
...連れて来た十余人ばかりの百姓の驚き騒ぐのを鎮(しず)めて言うには...
中里介山 「大菩薩峠」
...親分」「まだ礼を言うには早いよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その母親が顔色をかえてきて言うには...
長谷川時雨 「人魂火」
...その論法が言うには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...その論法が言うには...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...一日私に宣告して言うには...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...お医者の言うには...
正岡容 「初看板」
...先代はまた君のお父さんに吹き込んでズーッとつづいているそうだ母が言うには毎年毎年...
三好十郎 「詩劇 水仙と木魚」
...自分の持っている金高は何も正直に言うには及ばないと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...婆さんが言うには...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
...母は私に言うには...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
...その時明融が言うには...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索