...それを言い出すには余り接穂(つぎほ)がなくてとうとう一生言い出さずにしまうというような...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...冗談を言い出すのです...
太宰治 「風の便り」
...これを台本にして三人で朗読劇をやろうと言い出す始末なのだから恐れいる...
太宰治 「新ハムレット」
...などと言い出すのは大袈裟(おおげさ)だが...
太宰治 「チャンス」
...大袈裟(おおげさ)な事を片肘(かたひじ)張って言い出す仕末で...
太宰治 「千代女」
...ゆるゆると厭味(いやみ)を言い出す...
太宰治 「ろまん燈籠」
...なぜ急にそんなことを言い出すんだね?」半ば開かれた扉の陰になってフロールの姿は見えず声も小さくて私の耳へは入らなかった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...理想などということを言い出すと...
田山花袋 「田舎教師」
...「憎い一念から貴樣はそんなことを……大かたそんなことでも言い出すつもりだろうと...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...スエータだの……今に外套まで編むんだと言い出すかも知れないわ...
豊島与志雄 「自由人」
...平次はこんな事を言い出すのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こんなことを言い出すのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを私が言い出すのを父が待っているとしか思われない言葉を...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...私の方から何も言い出すことはないので...
堀辰雄 「ほととぎす」
...ものを言い出すときに時々乾いて前歯にへばり附いた唇をひっぺがすのが...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...「妙なことを言い出すようですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いっしょにつれて行ってもよいと父君が許されるはずがないなどと言い出す者もあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人が事実として言い出すことをぶっきら棒に否定するのは少々荒っぽく喧嘩じみる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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