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榎南謙一 「夜雲の下」
...それはそれは何(なん)とも言いようのない...
鈴木三重吉 「湖水の女」
...なんとも言いようのない影(かげ)がやどっていた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...そうして奥に限りのない広さから来る言いようのない淋しさに似た心地...
中里介山 「大菩薩峠」
...言いようのない憤りを感ずるのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...危険とも何んとも言いようのない生活へ陥ちて行きました...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...何とも言いようのない面白い観物(みもの)だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの万兵衛は鬼とも蛇とも言いようのない男でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...言いようのない複雑な眼で見据えましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...言いようのない魔術的な調子をつけている...
久生十蘭 「泡沫の記」
...言いようのない屈辱感に襲われて...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...やがて何とも言いようのない拷問に変わっていった...
平林初之輔 「二人の盲人」
...がしだいしだいに――ごくゆっくりと――言いようのない嫌悪の情をもってその猫を見るようになり...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...何んともかとも言いようのない気もちがされて来るのだった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...破壊の大王(マハ・デヴァ)である邪魔に就いて言いようのない苛行(かぎょう)をくぐりながら...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...たぶんあまり静(しず)かなことが……夜が……とにかく言いようのない恐怖(きょうふ)がわたしの心にのしかかるようにしたのであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...若さも言いようのないものであるのに...
室生犀星 「姫たちばな」
...あまりに当人たちの心理が複雑でありましょう――言いようのない恐怖...
吉川英治 「江戸三国志」
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