...言いようのないさびしさを感ずるとともに...
芥川龍之介 「大川の水」
...それらが人の意表に出た何とも言いようのない扮装をしているのであって...
上村松園 「余齢初旅」
...花婿の髭をつくづく見ては言いようのない恐怖におそわれて泣き...
太宰治 「新釈諸国噺」
...脊筋に何とも言いようのない好い心地の怠(だる)さを覚えて...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...言いようのない辛(つら)さ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何とも言いようのないしなやかな美人でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして奥に限りのない広さから来る言いようのない淋しさに似た心地...
中里介山 「大菩薩峠」
...言いようのない衝動を感ずる――といった性(たち)の女だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宗次郎は鬼とも蛇とも言いようのない悪党だ」「…………」「だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やがて何とも言いようのない拷問に変わっていった...
平林初之輔 「二人の盲人」
...何とも言いようのない表情が浮かんだ...
平林初之輔 「二人の盲人」
...自分の近年のなんとも言いようのない不幸と...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...私はあたかも夢から覚めたかのように何んともかとも言いようのない恐怖と羞恥とに襲われた...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...何と言いようのない夜更けのしずけさが感じられる...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...なんとも言いようのない疲労に襲われたのである...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...国宝とも世界宝とも何とも言いようのない……極度に科学的で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あまりに当人たちの心理が複雑でありましょう――言いようのない恐怖...
吉川英治 「江戸三国志」
...何とも言いようのない沈んだ心持ちが人々を襲って来る...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
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