...濫觴(らんしょう)だろうと云う事です...
芥川龍之介 「上海游記」
...日の觴(さかづき)を嚥(の)み干しぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ほせよさかづきほせよ、ほせよ、觴(さかづき)...
上田敏 「さかほがひ」
...事実をそのままに写生したもので即ち後年の写生文の濫觴(らんしょう)であったのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...おんみの不思議な夜宴の觴に投げ入れられようために...
富永太郎 「遺産分配書」
...兩者共にイカリオスの女エリゴーネが縊死したのを以て濫觴とし...
原勝郎 「鞦韆考」
...銜觴無欣...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...不幸の濫觴なのか...
久生十蘭 「ノア」
...したがってヘレナの乳は小さかったから小觴のモデルにしたらしい...
南方熊楠 「十二支考」
...聞都下送者觴茶山先生於品川楼...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...団欒尽酔幾巡觴...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...譬(たと)えば筵席(えんせき)の觴政(しょうせい)の如く...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この巨大な窯場の濫觴(らんしょう)かと思えば感慨無量である...
柳宗悦 「北九州の窯」
...殺されたる少数者の手に因りて濫觴(らんしやう)せり...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...拍子がその濫觴……だかどうか知らないが)となるわけである...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...槍は九州の菊池党がつかい出したのが濫觴(はじまり)であるというのである...
吉川英治 「私本太平記」
...平賀鳩渓のこの催しが濫觴(らんしょう)となったものである...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...『濫觴記』等に伝えられている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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