...その濫觴(らんしやう)をなせしものは永井徹が著したる各国演劇史の一巻ならん...
芥川龍之介 「骨董羹」
...日の觴(さかづき)を嚥(の)み干しぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ほせよさかづきほせよ、ほせよ、觴(さかづき)...
上田敏 「さかほがひ」
...僅(わず)かに一世紀以前に濫觴(らんしょう)している...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...此地既に當國市立(いちたて)の濫觴にて其基本最久し...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...舞踊の濫觴(らんしょう)までもおもしろく述べてある...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...二たび三たび興に乗じて此大觴(さかずき)を重ねた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...わが劇場の濫觴(らんしょう)たる女歌舞伎(おんなかぶき)の舞踊は風俗を乱すの故(ゆえ)を以(もっ)て寛永(かんえい)六年に禁止せられ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これけだし宗匠なる名の濫觴(らんしょう)であろう...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...不幸の濫觴なのか...
久生十蘭 「ノア」
...これがそもそも災難の濫觴(はじまり)であろうとは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...最憶牛門九日觴」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...譬(たと)えば筵席(えんせき)の觴政(しょうせい)の如く...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この巨大な窯場の濫觴(らんしょう)かと思えば感慨無量である...
柳宗悦 「北九州の窯」
...殺されたる少数者の手に因りて濫觴(らんしやう)せり...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...拍子がその濫觴……だかどうか知らないが)となるわけである...
夢野久作 「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」
...平賀鳩渓のこの催しが濫觴(らんしょう)となったものである...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...『興福寺濫觴記(こうふくじらんしょうき)』という本は信用のできるものではあるまいが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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