...日の觴(さかづき)を嚥(の)み干しぬ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...ほせよさかづきほせよ、ほせよ、觴(さかづき)...
上田敏 「さかほがひ」
...宮治兵衛)花水祝ひといふ事は淡路宮(あはぢのみや)瑞井(みづゐ)の井中(ゐちゆう)に多遅花(たちばな)の落(おち)たる祥(さち)ありし事の日本紀に見えたるに濫觴(らんしやう)して...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...事実をそのままに写生したもので即ち後年の写生文の濫觴(らんしょう)であったのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...いかがでございます」趙はいわれるままに觴を母親の前へ捧げた...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...「王が觴をあげたが君はまだ見ないですか...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...舞踊の濫觴(らんしょう)までもおもしろく述べてある...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...その濫觴は浮世絵板画の祖ともいふべき菱川師宣(ひしかわもろのぶ)なるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...三人種の発達と共にその国土の底に深くも根ざした思想の濫觴(らんしょう)を鑑(かんが)み...
永井荷風 「妾宅」
...兩者共にイカリオスの女エリゴーネが縊死したのを以て濫觴とし...
原勝郎 「鞦韆考」
...銜觴無欣...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...これがそもそも災難の濫觴(はじまり)であろうとは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...プリニウス説にロネス島のリンドスなるミネルヴァ神廟にエレクトルム(金と銀と合した物)の小觴(こさかずき)あり...
南方熊楠 「十二支考」
...茶山の集に「都梁觴余蓮池」として一絶がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鳥遷喬処把觴聴...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...譬(たと)えば筵席(えんせき)の觴政(しょうせい)の如く...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この巨大な窯場の濫觴(らんしょう)かと思えば感慨無量である...
柳宗悦 「北九州の窯」
...殺されたる少数者の手に因りて濫觴(らんしやう)せり...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
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