...その濫觴(らんしやう)をなせしものは永井徹が著したる各国演劇史の一巻ならん...
芥川龍之介 「骨董羹」
...濫觴(らんしょう)だろうと云う事です...
芥川龍之介 「上海游記」
...事実をそのままに写生したもので即ち後年の写生文の濫觴(らんしょう)であったのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...「王が觴をあげたが君はまだ見ないですか...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...舞踊の濫觴(らんしょう)までもおもしろく述べてある...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...二たび三たび興に乗じて此大觴(さかずき)を重ねた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...洋式船舶製造の濫觴なり――」吉田東洋は土佐藩の船奉行で開國論者...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...おんみの不思議な夜宴の觴に投げ入れられようために...
富永太郎 「遺産分配書」
...三人種の発達と共にその国土の底に深くも根ざした思想の濫觴(らんしょう)を鑑(かんが)み...
永井荷風 「妾宅」
...1900年に至り破天荒の著想を披瀝して學界を驚かし 初めて量子論の濫觴を開いた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...鞦韆の濫觴茲に在りとしたものであらう...
原勝郎 「鞦韆考」
...不幸の濫觴なのか...
久生十蘭 「ノア」
...災難の濫觴(らんしょう)とも...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...プリニウス説にロネス島のリンドスなるミネルヴァ神廟にエレクトルム(金と銀と合した物)の小觴(こさかずき)あり...
南方熊楠 「十二支考」
...把觴翦燭又迎春...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...譬(たと)えば筵席(えんせき)の觴政(しょうせい)の如く...
森鴎外 「渋江抽斎」
...槍は九州の菊池党がつかい出したのが濫觴(はじまり)であるというのである...
吉川英治 「私本太平記」
...『濫觴記』等に伝えられている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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