...大きな角張ったC字カーブになっている...
大阪圭吉 「白妖」
...角張った度強(どづよ)い顔に...
徳田秋声 「あらくれ」
...四角張った言葉使いを彼にしだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やや四角張った男性的な額を巧に隠してる房々とした髪...
豊島与志雄 「反抗」
...角張った父の顔が...
永井荷風 「狐」
...自分を四角張った不変体(ふへんたい)のように思い込み過ぎて困るように思う...
夏目漱石 「坑夫」
...またもっとも無趣味に四角張ったる点において自分の机と同様である...
夏目漱石 「野分」
...何よりも彼等は威権ぶったもの、四角張ったもの、形式ぶった窮屈のものを嫌った...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...下僕らしいたくましい角張った胸の上に...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...角張った額には横皺がいくつもできる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...頭巾の陰の角張った額は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...妙に角張った顔の内弟子が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この角張った剣術使いを血みどろに戦わせて...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...黒々と日に焼けた角張った顔...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...彼の角張った逞(たくま)しい顔は...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...角張った顔の頬は...
山本周五郎 「花も刀も」
...その上に四角張った字で「妙音院高誉靖安居士……七回忌」と書いた一寸幅位の紙切(かみきれ)が置いてあった...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...稍(やや)角張った大きな顎(あご)は敗け惜しみの強い性格をあらわしているが...
夢野久作 「暗黒公使」
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