...資源の貧弱なるイタリア...
石原莞爾 「新日本の進路」
...ドイツの今日あるはあの貧弱なる国土...
石原莞爾 「戦争史大観」
...けれども途々キャプテン深谷氏に関する私の貧弱な説明を聞き...
大阪圭吉 「死の快走船」
...見るからに貧弱な小男の...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...浮世絵というものに関する私の知識は今のところはなはだ貧弱なものである...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...反逆の最も貧弱なものだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...だがこの公式には貧弱な状態も...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...貧弱な痩(や)せ衰えた人間で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...貧弱なあるいは無理な筋の運び...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一を得て一を失へば要するに文明の内容常に貧弱なる事更(さら)に何らの変る処なし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...けれども、貧弱な日本が、欧洲の最強国と、財力に於て肩を較(なら)べる日の来(く)る迄は、此平衡は日本に於て得(え)られないものと代助は信じてゐた...
夏目漱石 「それから」
...至って貧弱なしもたやでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから後は假令(たとへ)どんな貧弱な小屋でも結構ですから行かせて下さいまし――けれど...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...あんなに無礼に否定されたことにたいするなんという貧弱な損害賠償であろう!私はまた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...「閲歴」をふりかえって何かそこからみみずの糞のような気休めでもさがしたい程貧弱な気分でもありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その馬皮はたしか六カ月も前に牛飼いが餓死した馬から剥ぎとつたもので貧弱な代用食であつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...色彩のみならず線の引き方においても、リズムの貧弱な、ノッペリとした現在の線は、絵の具や筆の性質によるのではなくて、明らかに画家の性質によるのである...
和辻哲郎 「院展遠望」
...その自然の顔がいかに貧弱な...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??