...貧弱なものでは威張るどころの話でない...
會津八一 「綜合大學を迎へて」
...かくして貧弱なる理想と俗悪なる精神とを有するルウズヴエルトの如き人間が時代の寵児として名誉を博するに至るのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...ぼくはあんな貧弱な美術室に...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...僕の貧弱な想像力とに依って...
大阪圭吉 「花束の虫」
...毎年頗(すこぶ)る貧弱な花をしか着けないのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...つぶさに製作力の貧弱なのを悲しんだ...
田山録弥 「小説新論」
...従って一つの楽曲のおもしろさを貧弱な人間の「言葉」と名づける道具で現わすことが困難であると同様にこの映画の律動的和声的要素の長所を文字の羅列(られつ)で置き換えようとすることは...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...意外に貧弱な言葉をしか吐くことが出来ぬ...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...身長も身柄も貧弱な小女であった...
豊島与志雄 「悪夢」
...いかに貧弱なものであるかと考えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...唯其の貧弱な會話が...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...作家的に言へば甚だ貧弱な半生の持主である...
南部修太郎 「自分のこと」
...想像力が貧弱な為も確かだつたが...
牧野信一 「貧しき日録」
...こんな貧弱な婦人に...
牧野信一 「街角」
...何故に、貧弱な、寒い、人口稀薄な国が、一般に人口過剰となる傾向を有ち、強く移住を促されるかということにつき、それほど注意されないもう一つの原因がある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わざと貧弱な馬に乗って狩衣(かりぎぬ)姿をしていた中将に源氏は気づかなかったのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――こんな貧弱な兵力と愚陣を配して...
吉川英治 「三国志」
...より貧弱な土地を耕作し...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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