...私が誠に貧弱なる西洋戦史を基礎として推論する事にも若干言い分があると信ずる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...フリント池(ポンド)だって! なんとわれわれの命名法は貧弱なことだろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...浮世絵というものに関する私の知識は今のところはなはだ貧弱なものである...
寺田寅彦 「浮世絵の曲線」
...学校への寄付能力の貧弱なものを採用したのでは引き合うまい...
戸坂潤 「社会時評」
...貧弱な素木(しらき)の門をはいると...
野村胡堂 「胡堂百話」
...貧弱な行為と汎神論(はんしんろん)者の鍋(なべ)りくぞくと集ってくる人々何かを犯しに来る人々の群街の大時計も狂いはじめた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あの貧弱な婦人が「どうして...
牧野信一 「街角」
...「僧の家というものはどうせ皆寂しい貧弱なものですが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わざと貧弱な馬に乗って狩衣(かりぎぬ)姿をしていた中将に源氏は気づかなかったのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...痩(や)せた貧弱なものになり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...乾からびた貧弱な腕だから...
山本周五郎 「風流太平記」
...その馬皮はたしか六カ月も前に牛飼いが餓死した馬から剥ぎとつたもので貧弱な代用食であつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...不良少女に就ては誠に貧弱な材料しか得られなかった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「分らないもの」及び感性能力の貧弱な人々にまでも明確に了解させねばならぬそれほども...
横光利一 「新感覚論」
...百花と云ふ字の貧弱なることよ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...もし貧弱な土地の農業者が...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...貧弱な細い鼻で舐められた足のあたりが...
蘭郁二郎 「地図にない島」
...しかし放蕩者のうちに右のごとき貧弱な享楽人の多いことは疑えない...
和辻哲郎 「享楽人」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??