...実は人生を観ずる為の手段に過ぎぬのださうである...
芥川龍之介 「点心」
...前後を同一の時代と観ずることがある...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...を具体的のイメィジとして観ずる意義であることと...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...を具体的のイメェジとして観ずる意義であることと...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...苦痛をより直接痛切なものと観ずるからである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...哲人的な高い悲運と観ずる気持ちには...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...「では、将曹、平、仲の徒を鏖殺(おうさつ)するか」「吉井、村野等の帰国を待ちまして、すぐ様、その手段(てだて)に取りかかりましょう」人々が、頷いて、賛意を表した時、玄白斎は、大声に「是の如く、観ずる時、当(まさ)に、縛字を一切の身分に遍して、その毛孔中より甘露を放流し、十方に周遍し、以て一切衆生の身に灑(そそ)がん...
直木三十五 「南国太平記」
...「つらつら世間の現象を観ずるに...
中里介山 「大菩薩峠」
...夢中に夢を観ずる気持で見ましたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...かく観ずる裡(うち)に...
夏目漱石 「薤露行」
...かく観ずる自分さえも謎である...
夏目漱石 「虞美人草」
...観ずるは見るがためではない...
夏目漱石 「虞美人草」
...煖炉のなかにただ一個冷やかに春を観ずる体(てい)である...
夏目漱石 「虞美人草」
...――みずからを無用の人間と観ずる寂寞(せきばく)ほど深いものはあるまい...
本庄陸男 「石狩川」
...これまさに風流と観ずるよりしかたがないでしょう」このとき半次は...
山本周五郎 「風流太平記」
...いとも弱い小さいあわれなもの――と観ずるもののあわれのほかではない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...落ちつけないという断念に――すなわちこの世を苦渋の世界と観ずることに...
和辻哲郎 「享楽人」
...この価値の破壊を彼は仏教の伝統に従って「無常を観ずる」という表語に現わした...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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