...最初に親しんだ仏蘭西(フランス)小説だった...
芥川龍之介 「仏蘭西文学と僕」
...彼によつてエンマは近代文学の第一流の著者に親しんだ...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...余は東京で買った文学書類に親しんだり...
高浜虚子 「子規居士と余」
...あまりにもこの都会の貴族たちの生活にも慣れ親しんだからであろう...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...芝居の間みのるが一番親しんだ女優は早子であつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...私はもう芝居も知り草双紙にも親しんだが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...三カ月前(ぜん)に親しんだ白いベッドの上に...
夏目漱石 「思い出す事など」
...そして後になってこれに多分ユダヤ人がバビロニア捕囚にさいして親しんだバビロニア人とパルシー(ゾロアスター教徒)の考え(清浄化儀式の詳細)が付け加わった...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...わが踏みて昨日を思ふ足柄の仙石原の草の葉の露仙石原は函根の中でも作者夫妻の最も親しんだ所でその度に無数の歌が詠まれてゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...慣れ親しんだ風景を眺めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...それに次いで私の町の小学校へ通う時分よく町の上の山などへ行って植物に親しんだものです...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...この山に親しんだのであるが...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...二度目に親しんだ女性の墓のなかに遺骨が埋められてゐるのださうだ...
正宗白鳥 「心の故郷」
...我々が親しんだ環境では...
三木清 「哲学入門」
...死に親しんだこともそれを検査したこともないし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし方面違いの著者がこの叢書に親しんだということには...
和辻哲郎 「鎖国」
...彼自身「ニンジツは驚くほど自分に親しんだ」と云っているのによっても明かである...
和辻哲郎 「鎖国」
...ギリシアの流れを汲んだ西洋美術の写実的な美しさに親しんだ者には...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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