...しかし「喉頭結核でも絶望するには当たらぬ」などという気休めを並べたことだけはいまだにはっきりと覚えている...
芥川龍之介 「追憶」
...ここの家(うち)に来る時おれに猟犬の仔犬を持って来てくれる約束をしたんだが?マイケル 覚えているよ...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「カスリイン・ニ・フウリハン(一幕)」
...私は彼の上衣の有様も覚えているが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...どうして自分の無知をしかと覚えていること――それが彼の成長のために必要なのだが――ができようか? 彼は機械以外の何物かになる時をもたない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...こういう風な対話だと私は覚えている...
豊島与志雄 「明日」
...五六度だと自分で覚えている...
豊島与志雄 「運命のままに」
...うろ覚えに覚えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...乙種の不合格であったと覚えている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...私の名前を使って差支(さしつかえ)ないかと電話で問い合された事などもまだ覚えている...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...覚えているところは二三句しかなかった...
夏目漱石 「草枕」
...三四郎はその時の心持ちをいまだに覚えている...
夏目漱石 「三四郎」
...そうして今でも善く覚えている...
夏目漱石 「それから」
...しかしたった一つ覚えているものがある...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...私の覚えている小波先生は...
野村胡堂 「胡堂百話」
...面白い本を読んで亢奮を覚えているところです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...空で覚えている一二の実例をいうと...
柳田國男 「地名の研究」
...季節もお盆前後の事と覚えているから...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...私はぼんやり覚えている...
和辻哲郎 「漱石の人物」
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