...薄い絹の手巾(ハンケチ)をまきつけていたことを覚えている...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...ゴム人形に着せたのを覚えている...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...画論に争論の花を咲かせたことも覚えているが...
上村松園 「随想」
...嬉しそうに食べたことを覚えているだろうね...
海野十三 「恐しき通夜」
...私の命のある限り私は覚えているでしょう!」と太子の不思議な涙が私にまでも息詰まらせるような感情を齎(もたら)せて...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...七歳の時没落して熊谷(くまがや)に来た時のことをかれはおぼろげながら覚えている...
田山花袋 「田舎教師」
...その時代の統一しないさまをそのままそこにあらわしているような大通りをさみだれの雨にぬれつつてく/\歩いて来たことをはっきりと覚えている...
田山花袋 「日本橋附近」
...その時は今の深田(ふかだ)博士が玄関へ出て来て切符を渡してくれた事を覚えている...
寺田寅彦 「二十四年前」
...氷がまるで火かなんぞのように額を焼いたのを覚えている...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いつまでも覚えている...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...南無大師三百年の桜かなという句があったのを覚えているが...
中里介山 「武州喜多院」
...さすが遼陽(りょうよう)だの奉天だのと云う名前は覚えているが...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...よく覚えているよ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...覚えている人の話から時や場所の同じ事実として受け取るが...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...主 毎日の写経に疲れて、若い女主人公がだんだん幻想的になって来、ある夕方、日の沈んでゆく西のほうの山ぎわにふと見知らない貴いおかたの俤(おもかげ)を見いだすところなども、まだ覚えている...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...こんな歌を詠んだことを覚えている...
柳田国男 「故郷七十年」
...おぼろげに衣巻の顔を覚えているほかは...
山本周五郎 「契りきぬ」
...もう夜も十二時近い頃だったかと覚えている...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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