...(僕はそこへ金魚にやるぼうふらをすくいに行ったことをきのうのように覚えている...
芥川龍之介 「本所両国」
...それから宗先生に後頭部を突かれたことを覚えている...
芥川龍之介 「本所両国」
...好く往来で芸をして銭を貰っていたのを覚えている...
淡島寒月 「梵雲庵漫録」
...非常にうまかったことを覚えている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それは何ものかに対しての大いなる攻撃であらねばならぬ」こんなことを叫んでいたのを覚えている...
相馬泰三 「六月」
...この二回だけであったように覚えている...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...あなたもいろいろな感謝を覚えているだろう...
豊島与志雄 「常識」
...路端(みちばた)に石地蔵が二ツ三ツ立っていたように覚えているが...
永井荷風 「寺じまの記」
...看護婦が見兼(みかね)て慰めていましたと町井さんが話した事も覚えている...
夏目漱石 「思い出す事など」
...草履(ぞうり)のまま質素な服装(なり)をして柩(ひつぎ)の後(あと)に続いた姿を今見るように覚えている...
夏目漱石 「三山居士」
...紋の形を覚えている者は一人もございません」これでは手のつけようがありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...おえんとか」「その手紙の文句を覚えているか」「何んでも面倒臭いことが書いてありましたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前覚えているだろう? 忘れやしないだろう?――…………――そうだよ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...暗鬱な森を息を殺してここに至った時には思わずほっとして皆々手を執り合って顔を見合わせたことを覚えている...
牧野信一 「ゼーロン」
...自分はこんなにさっきのように覚えている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――というのは平二郎と同年だからはっきり覚えているのだそうだが...
山本周五郎 「青べか物語」
...覚えているわね」「なんだって...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...覚えているはずはありませんわ」「だから...
吉川英治 「親鸞」
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