...空(むな)しく明くるみづ色の朝(あした)につづかせぬため木々の歓声(くわんせい)とすべての窓の性急なる叩(のつく)もてよび覚ます...
伊東静雄 「詩集夏花」
...なるほどそういわれると覚えがあった...
海野十三 「三人の双生児」
...コーヒーのような自覚もなければ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...ヘーゲルの「論理学」以後に於ける弁証法がその『精神現象学』に於ける自覚の弁証法を...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...空間知覚そのものには規範性はない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...オリヴィエは悪寒(おかん)を覚えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私さえただ苦い顔をしたという結果だけしか自覚し得なかったのだから...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...覚念坊(かくねんぼう)の蛇除のお加持(かじ)は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...心の知覚の全ては...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...決して少しも知覚しない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...決してあたしそんなこと仰っしゃられるような覚えはありませんわ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...さてこそ大事去りたれと、覚悟はしたれど、これ妾一人(いちにん)の身の上ならねば、出来得る限りは言いぬけんと、巡査の問いに答えて、更に何事をも解せざる様(さま)を装い、ただ稲垣と同伴せる旨(むね)をいいしに、警部は首肯(うなず)きて、稲垣には縄(なわ)をかけ、妾をば別に咎(とが)めざるべき模様なりしに、宵(よい)のほど認(したた)め置きし葉石への手書(てがみ)の、寝床の内より現われしこそ口惜しかりしか...
福田英子 「妾の半生涯」
...正確には覚えていないが...
三木清 「読書遍歴」
...受けた侮りをいつまでも覚えていないだけでもしあわせである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それよりも「絶後の悲哀を覚悟していい加減な相伝者を残さぬ」という翁の行き方の方が...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...すでに天晴(あっぱれ)なお覚悟を示されながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...『不覚だぞ、木村』『なぜ』『清水などと呼んだではないか』『わかるものか』『それはまだしも、冷光院殿前朝散太夫のお石碑(せきひ)の上へ、貴様め、汗くさい笠を脱いで置いたじゃないか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...わたしは、お前へやった手紙にも懺悔(ざんげ)したとおり、すっかり覚悟をしたのだから」「ふウん……まったく、眼がさめた、悪かったとおっしゃるんで」「つくづく自分の浅慮(あさはか)さが分ってきたよ、こうしてお前にみじめな泣き顔を見られるのさえ、わたしは死ぬよりなお辛い」「死のうなんて、悪い覚悟でさ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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