...猛然としてもとの自己に眼覚(めざ)める程緊張したならばその時彼は本能的生活の圏内に帰還しているのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...それを大きな幕で隠してお神楽隠そう(岡倉覚三)...
板谷波山 「美術学校時代の岡倉先生」
...僕は君から部屋を借りてる覚えはない...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...平常から宇宙戦争の尖兵(せんぺい)たる覚悟で...
海野十三 「宇宙戦隊」
...慈眼視衆生(じげんししゅじょう)という慈眼なるものは半眼に閉じた眼であるからそれを見馴(みな)れているわれわれは開いた眼よりも閉じた眼の方に慈悲や有難(ありがた)みを覚えある場合には畏(おそ)れを抱(いだ)くのであろうか...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...最後に、私は、感覚する、すなわち物体的なものをいわば感覚を介して認める私と同じ私である...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...覚めては見えない...
中里介山 「大菩薩峠」
...色は出来ぬものと始から覚悟をきめているからである...
夏目漱石 「虞美人草」
...うっとりして急に眼が覚(さ)めると...
夏目漱石 「坑夫」
...鉄色の手にはたしかに覚えがあった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...流れ船にする覚悟をきめ...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...新しく胸のときめく悪びれを覚えるのです...
牧野信一 「舞踏会余話」
...前の手紙で書いたこと覚えていらっしゃるでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...毎日年鑑は附録はどうだったか覚えていません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...少し知覚の働く時などに夫人は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...食えないことを覚悟の上で...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...もう策なきことを覚(さと)った...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分の生涯の不覚と悔いていたところである...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索