...「初ちゃん」の命日が四月五日であることだけは妙にはっきりと覚えている...
芥川龍之介 「点鬼簿」
...山口は金庫の錠の暗号を覚えてしまったのです...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...夫も私が眼を覚ましかけたのに気がついて私に羽根布団(はねぶとん)と毛布を着せ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...いつでも死ねる――いつ死んでもよい覚悟と用意とを持つてゐて...
種田山頭火 「其中日記」
...一種の感謝の念を覚えたのだった...
豊島与志雄 「公孫樹」
...その石を正覚坊になすのが問題となりました...
豊島与志雄 「正覚坊」
...それほどお玉は土地の人にも旅の人にも覚えられているのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...死とまちがえられた昏睡(こんすい)状態から呼び覚まされたのである...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...身に恨みでも受ける覚えがあるのかえ?」老人はこう言いながら湯槽へ沈んだ...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...あとになつて冷汗を覚ゆるやうな失敗の作は書かない人だらうと思ふ...
牧野信一 「海浜日誌」
...つまり覚悟のない人たちが寄り合って互に不足ばかりいうから家庭の幸福を享けられないのです...
村井弦斎 「食道楽」
...東湖の直感から生れる言葉の豊富さに反感をさえ覚えたのである...
山本周五郎 「新潮記」
...その「覚悟」はひと筋で紛れもなく...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...きょうにも敵と一戦の覚悟である...
吉川英治 「新書太閤記」
...こう口走った自分の不覚を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...安易さを覚えて来るのであった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...あの努力感がこれに似たものだったことを覚えている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...日本の文化や日本人の特性が批判せられるに当たって最も目につくことは個人の自覚の不足が指摘せられている点である...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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