...列車が見附駅に着きました...
...橋の上から川を見附ています...
...見附を上手に利用して、お得に旅行しよう!...
...長い間忘れられた古い伝統が、今や再び見附されようとしている...
...バッジを見附されたら、ごめんなさいと言ってください...
...もっとも、薬師の縁日で一所になって、水道橋から外濠線(そとぼりせん)に乗った時は、仰せに因って飯田町なる、自分の住居(すまい)へ供をして行ったのであるが、元来その夜は、露店の一喝と言い、途中の容子と言い、酒井の調子が凜(りん)として厳しくって、かねて恩威並び行わるる師の君の、その恩に預かれそうではなく、罰利生(ばちりしょう)ある親分の、その罰の方が行われそうな形勢は、言わずともの事であったから、電車でも片隅へ蹙(すく)んで、僥倖(さいわい)そこでも乗客(のりて)が込んだ、人蔭になって、眩(まばゆ)い大目玉の光から、顔を躱(か)わして免(まぬか)れていたは可いが、さて、神楽坂で下りて、見附の橋を、今夜に限って、高い処のように、危っかしく渡ると、件(くだん)の売卜者(うらない)の行燈(あんどう)が、真黒(まっくろ)な石垣の根に、狐火かと見えて、急に土手の松風を聞く辺(あたり)から、そろそろ足許が覚束なくなって、心も暗く、吐胸(とむね)を支(つ)いたのは、お蔦の儀...
泉鏡花 「婦系図」
...偶然見附けたのが硯友社の標札であった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...四谷見附(よつやみつけ)まで来たら...
太宰治 「正義と微笑」
...見附や自身番の目を免(のが)れて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...外濠といつても三十六見附の役人の目があつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...筋違(すぢかひ)見附外に大道易者をしてゐる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「名乘り人(て)がなければ、見附に曝(さら)すほかはあるまいな」日本橋のほかに、幾つかの見附は、その頃罪人曝場(さらしば)になり、死骸陳列場(モルグ)にも利用されてゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...皆な刀を持つて見附を固めたぢやないか...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...古の句の見附から馬糞のつゞく四谷かな――にも明らかだらう)の寄席堀江亭の名前が...
正岡容 「寄席風流」
...どうしても見附かりませんでした...
宮沢賢治 「狼森と笊森、盗森」
...見附のワキに出る煮込み吸(すい)とんの屋台の光が...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...そこで或る時僕が唐本の金瓶梅(きんぺいばい)を見附けて亭主に値を問うと...
森鴎外 「雁」
...「お前さんは見附けない女中さんだが...
森鴎外 「雁」
...岡田はその視線を辿(たど)ってこの騒ぎの元を見附けた...
森鴎外 「雁」
...今浅草見附(みつけ)の所を遣(や)って来ると...
森鴎外 「渋江抽斎」
...喜助は世間で爲事を見附けるのに苦んだ...
森林太郎 「高瀬舟」
...めったに見附かりません...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...大きなアカシヤの木の蔭の青く塗つた長椅子(バンク)で新聞を読んだり小犬をあやしたりして居るのを見附けて質問する事もあつたが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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