...岬の向側まで見通しの利く場所に達した...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...あの御注意でわたくしを腹の底まで見通しなさいましたよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その辺の見通しが困難ではあるまいか...
豊島与志雄 「乾杯」
...同盟としての今後の行動に対する明確な見通しがつかないにも拘らず...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...先の見通しをも含めた現実整理の仕方であり...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...長堤十里見通しの利(き)くところで...
中里介山 「大菩薩峠」
...戀敵の綱吉に逢ふことを見通して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...薄明りの中に奧まで見通しのきく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでも街道から見通しで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さすがに見通しだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大地へ消え込んだように姿を見失っているだろう」「ヘエ」「路地の外は八方見通しの大通りだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先になにがあるのか見通しがつかない...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...そう見通しをつけたので...
吉川英治 「三国志」
...よほどなお見通しがなくては能(かな)わぬこと...
吉川英治 「私本太平記」
...将来の見通しもつかず...
吉川英治 「新書太閤記」
...兇変を聞いてから馳けつけたのでは間にあわない――という見通しからである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...前後左右の見通しのきかない様な針葉樹林の中に入つてしまつた...
若山牧水 「木枯紀行」
...新しい建設への見通しでもなければ...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
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