...相手の心を見通したのか...
芥川龍之介 「偸盗」
...底の底まで見通している様な気がします...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...一丁程も続いた、見通しの通路に、人の影もないのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...芸術の表皮の下まで見通してその隠れたる心臓を感ずることは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...相手の秘密までも見通してしまうような視線だ...
豊島与志雄 「聖女人像」
...見通したらいいんだとぼくは言って...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...それを縁(ふち)どっている絹柳の並木とその向に聳え立ってる神聖(ホリ)トリニティの尖塔を一緒に見通した景色は何とも美しいものだった...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...私はかうなることを見通して居たんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...開けつ放したまゝの見通しの次の間に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...納戸の二階へ入つて暫らくゴトゴトやつて居ました」「其處からは?」「主人の部屋は見通しですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お見通しだ……神通力!」「と...
久生十蘭 「生霊」
...今後の成り行きの何通りかの帰結を見通しているとする...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...見通しの良い所へ行ってみると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...スライトは全てお見通しだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...見通しも利(き)かないほど濶(ひろ)い原野の夕暮れは...
本庄陸男 「石狩川」
...マキアヴェルが述べているような移民の見通しということをもってするならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それらの気持は現在の世界や国内の政治不安や生活の見通しの行詰りなどからの自暴的な脱出の手段として「戦争でもまた起きたら...
三好十郎 「恐怖の季節」
...いくらでも後詰(ごづめ)がつづこう」「さては早やお見通しか」「尊氏は身一ツのみのいくさはしておられん...
吉川英治 「私本太平記」
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