...思慮のある見識のある人でも一度恋に陥れば...
伊藤左千夫 「春の潮」
...それほどの見識のある人ならば結構である...
夏目漱石 「作物の批評」
...駿河太郎は見識のある少年でした...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...お目に掛らない――と申すほどの見識のあるあつしぢや御座いませんが――」平次はまだ釋然としません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お目に掛らない――と申すほどの見識のあるあっしじゃございませんが――」平次はまだ釈然としません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...野沢琢堂は見識のある仏師で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見識のあるところを見せたわけで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...私は私の尊敬するものと私のよろこぶものと、――見識のある、力強い、廣い心と近々と話しました...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何故と申すに實朝の歌は只器用といふのでは無く力量あり見識あり威勢あり時流に染まず世間に媚びざる處例の物數奇連中や死に歌よみの公卿達と迚(とて)も同日には論じ難く人間として立派な見識のある人間ならでは實朝の歌の如き力ある歌は詠みいでられまじく候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...人間として立派な見識のある人間ならでは...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...人間として立派な見識のある人間ならでは実朝の歌のごとき力ある歌は詠みいでられまじく候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...いつの間にかイエニーも世界政治についてしっかりした見識のある一人の共産主義者となっていたのであった...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...母の未亡人が生まれのよい見識のある女で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見識のある上品な貴女である御息所はどんなにいやな気がさせられたであろうと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...見識のある親が熱心に育てた娘がただ子供らしいところにだけ大事がられた跡が見えて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人生のはかなさなどを話し合ってみれば慰みになるでしょう」「見識のある方のお話などを伺っても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...猫について見識のある人に云わせると...
山本周五郎 「季節のない街」
...卓抜した一見識のあるものである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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